スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

3月, 2026の投稿を表示しています

前略 国道3号線から ― キッチンカーで学んだ“稼げる現実”の話 ―

エンジンをかけた瞬間、少し古い軽トラックがガタガタと震えた。 「よし…今日も走るか」 そうつぶやいて、私は国道3号線へとハンドルを切った。 このキッチンカーを始めたのは、半年前。 会社を辞めたあと、「自由に稼げる」と思って飛び込んだ世界だった。 でも現実は甘くなかった。 「場所選びで売上は8割決まる」 これは最初の一ヶ月で痛感したことだ。 駅前に出せば売れると思っていた。 でも、実際は違った。 「競合が多すぎると埋もれるんだよ」 常連のおじさんに言われたその一言で、私は考え方を変えた。 人が多い場所じゃない。 “買う理由がある場所”を探すんだ。 場所選びで売上は8割決まる 次に停まったのは、郊外の工場地帯。 昼休み、作業着の人たちがぞろぞろ出てくる。 「腹減ったなあ…あ、なんか来てるぞ」 その瞬間、売上は一気に伸びた。 「ここは競合がいない=選ばれる確率が高い」 この発見は大きかった。 でも、それだけじゃダメだった。 三日目、客足が急に落ちた。 「なんでだ…?」 答えはシンプルだった。 「飽きられた」 同じメニューを出し続けるだけではリピーターはつかない。 そこで私は、黒板にこう書いた。 「今日は“裏メニュー”あります」 ちょっとした遊び心。 でも、それが効いた。 「なんだそれ?」 「ちょっと気になるな」 人は“限定”と“秘密”に弱い。 この日から、売上は安定し始めた。 さらに気づいたのは、“会話”の価値だ。 「昨日のアレ、美味しかったよ」 「今日は何やってるの?」 この一言一言が、次の売上を作る。 つまり、キッチンカーはただの飲食じゃない。 “関係性ビジネス”だった。 夕焼けの中、車を止める。 「今日もなんとかやれたな…」 最初は不安しかなかった。 でも今は違う。 ・場所は「人がいる」より「理由がある」場所 ・メニューは「変化」と「限定」 ・売上は「会話」で積み上がる この3つがわかってから、景色が変わった。 国道3号線は、今日も静かに続いている。 「次はどこで売るか…」 ナビなんていらない。 必要なのは、“人の流れを読む目”だけだ。 前略、国道3号線から。 この道は、ただの移動じゃない。 “稼ぎ方を学ぶ教室”だった。 そして私は、まだその途中...