「そうだ、そうだ、その通りだ」「ナウい」「めちゃくちゃでございます」 口にした瞬間、あの頃の教室や茶の間の風景が浮かんでくる。流行語とは、時代が残した言葉の化石です。 昭和30年代、高度経済成長の真っただ中に生まれたのが「モーレツ」という言葉です。猛烈に働き、猛烈に稼ぎ、猛烈に前へ進む。企業戦士たちの生き方をそのまま言葉にしたような一言で、当時のサラリーマンたちは誇りを持って「モーレツ社員」と呼ばれていました。 昭和40年代になると、テレビのお笑いから流行語が生まれるようになります。 谷啓の「ガチョーン」、植木等の「お呼びでない、こりゃまた失礼いたしました」、由利徹の「おしゃまんべ」。 翌朝の学校で友達と真似し合うのが、子どもたちの楽しみでした。 昭和50年代には若者言葉が加速します。 「ナウい」「チョベリバ」「ブリっ子」 今聞くと少し恥ずかしいような言葉が、当時は最先端でした。 「なんでそんなにブリっ子するの」と言い合っていた女の子たちが、今や立派なおばあちゃんになっている。言葉の寿命は、人の寿命より短い。 流行語は消えても、その言葉を口にしていた時代の空気は消えません。 「がんばります」ではなく「モーレツにやります」と言っていたあの頃の日本人の顔が、言葉の向こうに見えてくる気がします。 あなたが一番懐かしい昭和の流行語は何ですか。ぜひコメントで教えてください。 次回の【昭和の記憶】シリーズは、「昭和の冬-火鉢・湯たんぽ・こたつから出られなかった時代のはなし」をお届けします。チャンネル登録をして、次の動画をお待ちください。