前略 還暦からの再入門 夏野菜が食卓を彩る季節になりましたね。今日は少し肩の力を抜いて、庭仕事のお話をひとつさせてください。テーマは「家庭菜園」です。 「家庭菜園」 「畑もないし、家庭菜園なんて自分には縁がない」と思っていませんか。実は、還暦からの家庭菜園は、ベランダのプランターひとつからでも十分に始められるんです。広い庭も、専門的な知識も、実はそれほど必要ありません。むしろ、手をかけすぎないくらいがちょうどいい、初心者向けの趣味なんですよ。 家庭菜園がいいのは、体を自然と動かせること。土を耕したり、水をやったりする動作は、以前お話しした自重トレーニングのように、無理なく体を使う習慣になります。日光を浴びながらの作業は、気分転換にもぴったりですし、日々のちょっとした運動不足の解消にもなりますよ。そして何より、自分で育てた野菜は、格別の美味しさです。以前お話しした自炊にも、ちょうどいい主役が加わりますね。 初心者におすすめなのは、ミニトマトやシソ、バジル 初心者におすすめなのは、ミニトマトやシソ、バジルといった、手間のかからない野菜やハーブです。特にミニトマトは、日当たりさえよければプランターでもぐんぐん育ち、夏の間じゅう収穫を楽しめます。葉物野菜も、種をまいてから収穫までが早く、達成感を味わいやすい存在です。枝豆も、育てやすく、収穫したてを茹でるだけで格別のごちそうになりますよ。 道具も、じょうろとスコップ、あとは軍手があれば十分。ホームセンターで、苗と土、プランターをセットで揃えれば、その日のうちに始められます。水やりを忘れないように、毎朝の日課にしてしまうのもおすすめです。植物の成長を毎日眺める時間は、思っている以上に心を穏やかにしてくれます。虫がついたり、うまく育たなかったりすることもありますが、それもまた家庭菜園の醍醐味だと思って気楽に構えてくださいね。 小さな芽が出て、花が咲き、実がなる。そのひとつひとつの変化を見守る時間は、還暦からの暮らしに、静かで確かな喜びを添えてくれるはずです。育てた野菜をお裾分けすれば、ご近所との会話が生まれることもあります。まずはひと鉢、ベランダに置いてみませんか。 草々 秋から始める初心者向け家庭菜園: シニアのためのスマート・ガーデニング 前略 還暦からの再入門 (まんたろう文庫)