前略 還暦からの再入門 日差しの強さに、夏本番を感じる頃となりました。今日は少し肩の力を抜いて、旅のお話をひとつさせてください。テーマは「一人旅」です。 テーマは「一人旅」です。 「一人旅なんて寂しいし、なんだか不安」と思っていませんか。実はいま、還暦を迎えた世代にこそ、一人旅の面白さを味わってほしいんです。 誰かに合わせる必要がなく、行きたい場所へ、行きたいタイミングで、思うままに動ける。それは、若い頃には難しかった贅沢でもあります。 子育てや仕事に区切りがついた今だからこそ、手に入る自由でもあるんです。 とはいえ、いきなり遠くへ、というのは気負いすぎです。 まずは電車で一、二時間の、日帰りや一泊の小さな旅から始めてみましょう。行き先は、昔訪れたことのある懐かしい町がおすすめ。勝手がわかっている安心感が、一人旅への第一歩をぐっと軽くしてくれます。道の途中で見つけた食堂にふらりと入るのも、一人旅ならではの醍醐味ですよ。 シニア向けのお得な切符やフリーパスを活用するのも賢い方法です。移動そのものが、旅の楽しみのひとつになりますよ。荷物はできるだけ軽く、宿は口コミの多い場所を選べば、大きな失敗はまず起こりません。地図アプリを開けば、迷ったときもすぐに現在地がわかる時代です。 ご家族に大まかな予定を伝えておいたり、スマホの充電を万全にしておいたりと、ちょっとした備えも安心につながります。心配なら、少人数ツアーから始めてみるのもいいでしょう。 一人旅は、誰かのためではなく、自分の心と向き合う時間でもあります。景色を見て、ふと立ち止まって、好きなだけその場所を味わう。誰にも急かされず、気になったお店にふらりと寄り道する。 そんな小さな自由の積み重ねが、日々の暮らしにも張りを与えてくれます。還暦からのこれからは、そんな自由な時間を、自分自身へのご褒美として味わってみませんか。 草々 60代からの安心ひとり旅の極意: 60歳からのソロ旅行 前略 還暦からの再入門 (まんたろう文庫)