スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

嫁いびりの果てに―認知症の義父が豹変した夜

嫁いびりなんて、生ぬるい言葉で片付けられるようなことじゃなかったんです。 あれは、もう、一種の宗教儀式でした。義母が亡くなってから、義父との二人暮らしになったのですが、義父は元々、物静かで、どちらかというと気弱な人でした。 なのに、最近になって様子がおかしくなったんです。最初は、夜中に意味不明な独り言を呟くようになったくらい。でも、それが徐々にエスカレートしてきて。 ある晩、私はいつものように義父の部屋の前を通ったんです。すると、部屋の中から、何か硬いものを叩きつけるような音が聞こえてくる。 恐る恐るドアの隙間から覗くと、信じられない光景が広がっていました。義父が、仏壇の前に正座して、遺影の義母に向かって、般若のお面を被ったまま、何かを叩きつけているんです。 しかも、その手には、包丁が握られていました。仏壇のろうそくの灯りが、般若のお面の不気味な表情を一層際立たせていました。 顔に塗られた白い絵の具のようなものが、血のように見えて、ゾッとしました。声も出せずに立ち尽くしていると、義父はゆっくりと顔をこちらに向けたんです。 般若のお面の奥で、義父の目が、ギラリと光ったような気がしました。それは、もう、私が知っている義父の目ではなかった。 まるで、何かに取り憑かれたような、冷たく、虚ろな目でした。そして、義父は、ゆっくりと立ち上がり、包丁を構えながら、私に向かって歩き出したんです。 その足音だけが、静まり返った家の中に響き渡って、まるで死刑執行の宣告のようでした。必死に部屋に駆け込み、ドアに鍵をかけました。背後から聞こえる、義父がドアを叩く音。鈍い、重い音。 そして、卑猥な言葉を叫ぶ義父の声。あの夜、私は、嫁いびりの果てに、認知症が豹変した義父の恐ろしさを、身をもって体験したのです。 あれから、義父の奇行は止まりません。時折、あの般若のお面を被って、私を睨みつけてくるんです。あの夜の悪夢が、今も私の心を蝕んでいます。

義父の囁きが怖すぎる…夜中の足音

ねぇ、ちょっと聞いてくれる?うちの義父のことなんだけど、最近ちょっと変わってきちゃって、それがもう、なんか、すごく怖いのよ。私、嫁なんだけど、最初はね、まあ、年だし、ちょっと変わってるのかな、くらいに思ってたの。でも、最近それがエスカレートしてきて、もう、どうしたらいいのか分からない。 うちの義父のこと その義父、普段はね、寡黙で物静かな人なんだけど、時々、本当に時々、目が据わったかと思うと、私に向かって何かブツブツ言い始めるの。最初はね、聞き取れる言葉じゃなかったんだけど、最近になって、それがなんだか、私への嫌味だったり、あとは、私の知らない、昔のことみたいなことを話し始めたんだよね。で、その話し方がね、なんか、こう、底意地の悪い、ねっとりとした感じがするの。 台所で洗い物をしてたら 一番ゾッとしたのは、この間、台所で洗い物をしてたら、後ろからいきなり「お前は…」って囁かれたのよ。振り返ったら、義父がすぐそこに立ってて、その顔が、なんだか、こう、人間じゃないみたいな、虚ろな目をしてたの。そして、そのまま何も言わずに、ただじっと私を見てる。もう、背筋が凍ったよ。心臓がバクバクして、声も出なかった。 その後、義母に話してみたんだけど、「あら、お父さん、最近ちょっと調子が悪いのよ。ごめんね」って、全然真剣に聞いてくれなくて。でも、私には分かる。あれは、ただの体調不良とか、認知症とか、そういうレベルの話じゃない。もっと、もっと、根源的な、底知れない何かが、義父を、こう、蝕んでいってるんだって。 夜中にね、ふと目が覚めると 夜中にね、ふと目が覚めると、廊下を歩く義父の足音が聞こえることがあるんだけど。それが、なんというか、いつもと違う、ゆっくりとした、重い足音でね。まるで、何かを探してるみたいに、部屋の前を何度も何度も行き来してるみたい。 窓の外から、その気配を感じると、もう、息を潜めて、朝が来るのをひたすら待つしかない。一体、義父は何を求めて、夜中に徘徊してるんだろう。そして、あの虚ろな目は、一体何を見ているんだろう。考えると、もう、夜も眠れなくなってしまうの。この家で、一人、義父の不気味な気配を感じながら、日々を過ごすのが、本当に、怖いのよね。

認知症かもしれない…母の異変に家族が気づいた日

ねぇ、ちょっと聞いてくれる?うちの母のことなんだけどさ。最近、様子がおかしくて。 認知症の気配?なんて言ったら怒られるかもしれないけど、時々、今日が何日かも分からなくなったり、数分前に話したことも忘れちゃうの。それに、昔から神経質だったんだけど、最近それがエスカレートしてるみたいで。 認知症の気配? 一番困るのは、私に対して妙に執着すること。「あんたは私の子なんだから」「私から離れていかないで」って、事あるごとに言うのよ。もちろん、親孝行したい気持ちはあるし、できるだけそばにいたいと思ってる。でも、私も仕事してるし、自分の家庭だってあるから、四六時中ってわけにはいかないじゃない。 あんたは私の子なんだから この前なんか、私がちょっと出かけて帰ってきたら、玄関で泣いてたの。「あなたが私を捨てて出て行った」って。2時間くらいしか家を空けてなかったのに。そんなこと言われたら、こっちもどうしていいか分からなくなっちゃって…。 でも、一番怖かったのは、私にだけ見せる顔。普段は穏やかなんだけど、時々、目がギラっと光ったように見えることがあるの。まるで、何かに憑りつかれてるみたいに。「あなたさえいなければ」なんて、冗談めかして言うこともあるんだけど、その時の表情が、本気で言ってるんじゃないかって思えるくらい恐いのよ。 この前なんて、夜中に目が覚めたら、母が私の寝室のドアの前に立ってたの。明かりもつけずに、ただそこに立ってるだけ。息を潜めてやり過ごしたけど、心臓がバクバクして眠れなかった。一体、母に何が起こってるんだろう。 誰かに相談したいけど このままじゃ、私、精神的におかしくなっちゃいそう。誰かに相談したいけど、こんなこと言ったら、母がもっと悪くなるんじゃないかって、それも怖いし…。 この家が、なんだかだんだん暗い、重い空気に包まれていくみたいで、息苦しいわ。いつか、この恐怖から逃れられる日が来るのかしら。

義父の不思議な行動に振り回される嫁の介護生活

あら、ちょっと皆さん、聞いていただけます? うちの義父のことなんですけどね。もうね、最近どうも様子がおかしくて。普段はね、結構さっぱりした人で、滅多に口出しなんてしないのに、やたらと私に構ってくるんですよ。 義父のことなんですけどね なんかね、こう…じーっと見つめてきたり、私が出かけると「どこ行くんだ?」って、まるで探るような口調で聞いてきたり。別に怪しい関係とかそういうんじゃないんです、念のため言っておきますけど。ただ、その視線がね、なんだかこう…背筋がゾクゾクするような怖さがあって。初めは年のせいかな、とか、寂しいのかな、なんて思ってたんですけど、だんだんエスカレートしてきてるんです。 この間なんて、私が料理してる時に、後ろからそっと近づいてきて、肩に手を置こうとしたんですよ。びっくりして振り向いたら、義父の顔がすぐそこに!しかも、なんだか目が血走ってるような、普段と全然違う顔で。「うわっ、びっくりしたじゃないですか、お父さん」って言ったら、ハッとした顔をして、すぐ手を引っ込めたんですけど、その顔が忘れられないんです。 ドアの隙間から覗かれてる それからというもの、家の中にいても気が休まらないんですよ。ドアの隙間から覗かれてるんじゃないかとか、夜中に物音がしないかとか。義母はね、全然気づいてないみたいなんですけど、私だけがこの異様な空気に包まれてる気がして。 だって、昨日なんて、私が寝静まった頃に、私の部屋のドアの前で何かゴソゴソやってる音が聞こえたんです。怖くて、息を潜めてじっとしてたんですけど、しばらくしたらその音は消えました。でも、朝、ドアノブを見たら、なんだかベタベタするんですよ…誰かが触った跡みたいに。 これって、一体どういうことなんでしょうね。まさか、私に何か企んでるとか…?そんなわけないって頭では分かってるんですけど、あの義父の目が、あの血走った目が、どうしても離れないんです。このままじゃ、私、ノイローゼになっちゃいそう。誰か、こんな経験したことある人いませんか?どうしたらいいんでしょうか、これ…。

この介護施設は、築年数も古いせいか、どこかひんやりとした空気が漂っていてる

夜勤のシフトって、本当にいろんなことが起こるものなのよね。この施設は、築年数も古いせいか、どこかひんやりとした空気が漂っていて、一人だと時々ゾッとするのよ。 一人だと時々ゾッとするのよ。 あの夜も、いつもと同じように静かな夜だった。消灯時間を過ぎ、廊下にはぼんやりとした非常灯の明かりだけ。私は、一番奥の部屋の様子を見に行こうと、カートを押して歩いていた。その部屋は、いつも他の入居者さんとは少し違う、静かすぎるくらい静かな方のお部屋だった。 ドアの前に着いて、そっとノックしようとした、その時。部屋の中から、かすかな、でも確かに、誰かがすすり泣くような声が聞こえた気がしたんです。最初は気のせいかと思った。疲れているのかな、なんて。でも、その声はだんだん大きくなっていくような気がして、私の背筋に冷たいものが走った。 「どなたか…いらっしゃいますか?」 震える声でそう問いかけても、返事はない。ただ、すすり泣く声だけが、ドアの向こうから響いてくる。その声は、まるで私を呼んでいるかのようにも聞こえた。 カートを押して歩いていた。 勇気を出して、ドアノブに手をかけた。ゆっくりとドアを開ける。部屋の中は、真っ暗。カーテンは閉め切られていて、非常灯の明かりさえ届かない。でも、その暗闇の奥から、さっきのすすり泣きが、よりはっきりと聞こえてくる。 「あの…大丈夫ですか?」 もう一度声をかける。すると、暗闇の奥の、ベッドの方から、ゆっくりと何かが動いたような気がした。そして、そのすすり泣きが、ピタリと止まった。 静寂。張り詰めた、恐ろしいほどの静寂。 私は、息を潜めて、暗闇を見つめた。一体、何がいるんだろう。誰かいるんだろうか。その時、暗闇の底から、ゆっくりと、私に向かって、何かが這ってくるような、かすかな音が聞こえてきた。それは、まるで、濡れた布が床を這うような、湿った、ねっとりとした音だった。 背筋が凍る。全身に鳥肌が立った。もう、一刻も早く、この場から逃げ出したかった。でも、足は鉛のように重くて、動かせない。 そして、暗闇の奥から、ぼんやりと、人間の形のようなものが、ゆっくりと姿を現した。それは、まるで、水分を失った干からびたもののように見えたけど、その目は、暗闇の中でも、ギラリと光っているように見えた。 その「何か」は、ゆっくりと、私の方に近づいてくる。すすり泣きの声は、もう聞こえ...

ある日、突然、母から電話がかかってきたんです。

ある日、突然、母から電話がかかってきたんです。いつもなら、もっと穏やかな声なのに、その日はまるで何かに怯えているようでした。「あなた、すぐ来てくれない?一人じゃ、もう無理なの」そう言われて、私はいてもたってもいられなくなり、仕事を早退して母の家へ向かいました。母は一人暮らしで、最近、足が悪くなってから、少しずつ私に頼るようになっていたのです。まさか、こんなに早く、こんな事態になるとは思ってもいませんでした。 母から電話がかかってきたんです。 母の家に着くと、玄関のドアが少しだけ開いていました。中からは、かすかに、でも明らかに、何かを引きずるような音が聞こえています。心臓がドキドキして、声も出せません。恐る恐るドアを開けると、リビングの明かりは消えていて、部屋の隅に母がうずくまっていました。「お母さん!」と声をかけると、母はゆっくりと顔を上げましたが、その目は虚ろで、焦点が合っていません。そして、母の口から出た言葉は、予想だにしないものでした。「あの子が…また来たの…」 「あの子」?誰のことだろう。母は最近、認知症の気配もなかったし、幻覚を見るような状態でもありませんでした。私は母のそばに駆け寄り、肩を抱き寄せました。「大丈夫だよ、私が来たから」そう言い聞かせながら、部屋を見回すと、床に奇妙な跡があることに気づきました。それは、まるで濡れた布きれを引きずったような、黒っぽい筋でした。それが、あの引きずる音の正体か…? 母は震えながら、さらに囁きました。「夜中になると、あの音が聞こえるの。そして、部屋の隅に、黒い影が…」その声は、恐怖でかすれていました。私も、だんだんと背筋が凍るような感覚に襲われてきました。母の訴えが、単なる思い過ごしではないような気がしてきたのです。この家で、一体何が起きているんだろう。暗闇の中に、見えない何かが潜んでいるような、そんな嫌な予感が、私の全身を駆け巡りました。夜が更けるにつれて、その気配はさらに色濃くなっていきました。

家にはね、ほとんど使わない固定電話があるんです。

うちにはね、固定電話があるんです。でも、ほとんど使わない。というか、ほとんど鳴らない。だから、いつも留守番電話にしているんです。 それが、普通だと思っていた。だって、携帯電話がある時代じゃないですか。でも、あの夜から、それが普通じゃなくなりました。 固定電話があるんです。 その夜、日付が変わる少し前だったかな。突然、電話が鳴ったんです。こんな時間に誰だろうって、ちょっと不審に思いながらも、留守番電話のランプが点灯しているのを確認して、そのままにしておいたんです。 どうせ、セールスの電話か、間違った番号にかけた人なんだろうって。でも、ランプは消えない。ずっと点灯したまま。気になって、気になって、寝付けない。 重い腰を上げて、電話機に近づいてみたんです。留守番電話の再生ボタンに指をかけようとした、その時。電話が、勝手に鳴り出したんです。 ブルルル、ブルルル。あの、留守番電話のランプが点灯しているにも関わらず、ですよ。もう、何が何だかわからなかった。恐る恐る、受話器を取ってみたんです。 シーン…。何も聞こえない。ただ、静寂だけが耳に響く。でも、電話の向こうには、誰かがいるような、そんな気配がするんです。息遣いのような、かすかな音。 もしかしたら、本当に誰かが、何かを伝えようとしているのかも。そう思った瞬間、受話器の向こうから、あの、留守番電話の再生ボタンを押したような、カチッ、という音が聞こえたんです。 そして、電話が切れた。でも、留守番電話のランプは、やっぱり点灯したまま。一体、何だったんだろう。誰かが、私の留守番電話に、何かメッセージを残そうとしていたのか。それとも、電話自体が、私に何かを伝えようとしていたのか。 それ以来、あの電話が鳴るたびに、心臓が跳ね上がるようになった。留守番電話のランプが点灯しているのに、電話が鳴る。そして、受話器を取ると、何も聞こえない。でも、あの、かすかな息遣いと、カチッという音。あれは、一体何だったんでしょう。 今でも、あの電話が鳴るたびに、あの夜のことが蘇ります。あの、留守番電話のランプが点灯しているのに、鳴り響く電話の音。そして、受話器の向こうにいる、見えない、誰か。