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前略 還暦からの筋トレ 自重トレーニング再入門

前略 還暦からの再入門 暑さもすっかり本格的になってきましたが、体調に変わりはありませんか。今日は少し肩の力を抜いて、体づくりのお話をひとつさせてください。テーマは「自重トレーニング」です。 前略 還暦からの再入門 「筋トレなんて、ジムに通う若い人がするもの」と思っていませんか。実はいま、還暦を迎えた世代にこそ、自分の体重だけを使う自重トレーニングがぴったりなんです。器具もいらず、場所も選ばず、思い立ったその場で始められる。 何より、無理な負荷をかけないぶん、体への負担が少ないのも嬉しいポイントです。 自重トレーニングをおすすめする一番の理由は、筋肉の衰えを防いでくれること。階段の上り下りや、椅子から立ち上がる動作、お孫さんを抱っこする瞬間まで、日に日に楽になっていくのを実感できるはずです。 特別な目標を目指さなくても、これからの旅行や趣味を思いきり楽しむための土台づくりだと思ってもらえたらと思います。 始め方はとてもシンプルです。椅子の背もたれに軽く手を添えて行うスクワットなら、ふらつく心配もなく、太ももとお尻にしっかり効きます。壁に手をついて行う腕立て伏せも、床でやるよりずっと取り組みやすいですよ。 かかとの上げ下げをするだけのカーフレイズも、ふくらはぎの血流を整えてくれます。テレビを見ながら、音楽を聴きながらでも十分。気負わず、生活の隙間に取り入れてみてください。 大切なのは、回数よりも続けること。今日は五回でも、明日は六回でも構いません。痛みを感じたら、迷わず休んでくださいね。持病やお薬のことが気になる方は、無理せずかかりつけの先生にも相談しておくと安心です。 還暦は、体との付き合い方を見直す、ちょうどいい節目です。若い頃のように頑張りすぎなくていい。できなかった一回が、来月にはできるようになる。そんな小さな変化を味わえるのも、この年代ならではの楽しみです。 自分のペースで、今日からひとつ、体を動かしてみませんか。 草々 60歳からの「ゆるトレ」習慣: 筋肉はあなたの最大の資産 前略 還暦からの再入門 (まんたろう文庫)

前略 還暦からのファッション スニーカー再入門

前略 朝晩の空気が変わるこの頃、体調はいかがお過ごしでしょうか。今日は少し肩の力を抜いて、お洒落のお話をひとつさせてください。テーマは「スニーカー」です。 「スニーカーなんて若い人が履くもの」と思っている方、実はそれ、もったいない話なんです。いま、大人世代にこそスニーカーが見直されているんですよ。理由はとてもシンプルで、歩きやすくて疲れにくいから。還暦を迎えたこれからの毎日は、無理をせず、それでいて颯爽と過ごしたいもの。スニーカーは、そんな願いにちゃんと応えてくれる心強い相棒なんです。 選び方のコツをひとつお伝えするなら、まず色を落ち着かせること。白や生成り、ネイビーを選べば、それだけで大人っぽい印象にまとまります。派手なロゴやカラフルな配色は避けて、シンプルなデザインを選ぶのがポイントです。素材にもこだわってみましょう。キャンバス地よりも、少し光沢のあるレザー調のものを選ぶと、途端に上品な雰囲気になりますよ。そしてもうひとつ、白いスニーカーはこまめに拭くだけで清潔感がぐっと増します。この一手間が、若々しさの秘訣だったりします。 合わせ方も、難しく考える必要はありません。テーパードパンツやセンタープレスパンツに合わせれば、それだけできちんと感のある着こなしが完成します。ワンピースやフレアスカートに、あえてスニーカーをぽんと合わせる「きれいめカジュアル」も、今の気分にはぴったりですよ。かっちりしすぎず、でもだらしなく見えない、そんな絶妙なバランスが手に入ります。 還暦というのは、人生の折り返し地点であると同時に、新しいスタートの日でもあります。若い頃には少し照れくさかったお洒落を、今こそ気楽に楽しんでみませんか。足元をひとつ変えるだけで、歩幅も気持ちも、驚くほど軽やかになるものです。今日という一日を、あなたらしい、軽やかな一歩から始めてみてください。 草々 50代・60代の男女に最適なスニーカーの選び方: 洗練された大人のスニーカー 前略 還暦からの再入門 (まんたろう文庫)

嫁いびりの果てに―認知症の義父が豹変した夜

嫁いびりなんて、生ぬるい言葉で片付けられるようなことじゃなかったんです。 あれは、もう、一種の宗教儀式でした。義母が亡くなってから、義父との二人暮らしになったのですが、義父は元々、物静かで、どちらかというと気弱な人でした。 なのに、最近になって様子がおかしくなったんです。最初は、夜中に意味不明な独り言を呟くようになったくらい。でも、それが徐々にエスカレートしてきて。 ある晩、私はいつものように義父の部屋の前を通ったんです。すると、部屋の中から、何か硬いものを叩きつけるような音が聞こえてくる。 恐る恐るドアの隙間から覗くと、信じられない光景が広がっていました。義父が、仏壇の前に正座して、遺影の義母に向かって、般若のお面を被ったまま、何かを叩きつけているんです。 しかも、その手には、包丁が握られていました。仏壇のろうそくの灯りが、般若のお面の不気味な表情を一層際立たせていました。 顔に塗られた白い絵の具のようなものが、血のように見えて、ゾッとしました。声も出せずに立ち尽くしていると、義父はゆっくりと顔をこちらに向けたんです。 般若のお面の奥で、義父の目が、ギラリと光ったような気がしました。それは、もう、私が知っている義父の目ではなかった。 まるで、何かに取り憑かれたような、冷たく、虚ろな目でした。そして、義父は、ゆっくりと立ち上がり、包丁を構えながら、私に向かって歩き出したんです。 その足音だけが、静まり返った家の中に響き渡って、まるで死刑執行の宣告のようでした。必死に部屋に駆け込み、ドアに鍵をかけました。背後から聞こえる、義父がドアを叩く音。鈍い、重い音。 そして、卑猥な言葉を叫ぶ義父の声。あの夜、私は、嫁いびりの果てに、認知症が豹変した義父の恐ろしさを、身をもって体験したのです。 あれから、義父の奇行は止まりません。時折、あの般若のお面を被って、私を睨みつけてくるんです。あの夜の悪夢が、今も私の心を蝕んでいます。

義父の囁きが怖すぎる…夜中の足音

ねぇ、ちょっと聞いてくれる?うちの義父のことなんだけど、最近ちょっと変わってきちゃって、それがもう、なんか、すごく怖いのよ。私、嫁なんだけど、最初はね、まあ、年だし、ちょっと変わってるのかな、くらいに思ってたの。でも、最近それがエスカレートしてきて、もう、どうしたらいいのか分からない。 うちの義父のこと その義父、普段はね、寡黙で物静かな人なんだけど、時々、本当に時々、目が据わったかと思うと、私に向かって何かブツブツ言い始めるの。最初はね、聞き取れる言葉じゃなかったんだけど、最近になって、それがなんだか、私への嫌味だったり、あとは、私の知らない、昔のことみたいなことを話し始めたんだよね。で、その話し方がね、なんか、こう、底意地の悪い、ねっとりとした感じがするの。 台所で洗い物をしてたら 一番ゾッとしたのは、この間、台所で洗い物をしてたら、後ろからいきなり「お前は…」って囁かれたのよ。振り返ったら、義父がすぐそこに立ってて、その顔が、なんだか、こう、人間じゃないみたいな、虚ろな目をしてたの。そして、そのまま何も言わずに、ただじっと私を見てる。もう、背筋が凍ったよ。心臓がバクバクして、声も出なかった。 その後、義母に話してみたんだけど、「あら、お父さん、最近ちょっと調子が悪いのよ。ごめんね」って、全然真剣に聞いてくれなくて。でも、私には分かる。あれは、ただの体調不良とか、認知症とか、そういうレベルの話じゃない。もっと、もっと、根源的な、底知れない何かが、義父を、こう、蝕んでいってるんだって。 夜中にね、ふと目が覚めると 夜中にね、ふと目が覚めると、廊下を歩く義父の足音が聞こえることがあるんだけど。それが、なんというか、いつもと違う、ゆっくりとした、重い足音でね。まるで、何かを探してるみたいに、部屋の前を何度も何度も行き来してるみたい。 窓の外から、その気配を感じると、もう、息を潜めて、朝が来るのをひたすら待つしかない。一体、義父は何を求めて、夜中に徘徊してるんだろう。そして、あの虚ろな目は、一体何を見ているんだろう。考えると、もう、夜も眠れなくなってしまうの。この家で、一人、義父の不気味な気配を感じながら、日々を過ごすのが、本当に、怖いのよね。

認知症かもしれない…母の異変に家族が気づいた日

ねぇ、ちょっと聞いてくれる?うちの母のことなんだけどさ。最近、様子がおかしくて。 認知症の気配?なんて言ったら怒られるかもしれないけど、時々、今日が何日かも分からなくなったり、数分前に話したことも忘れちゃうの。それに、昔から神経質だったんだけど、最近それがエスカレートしてるみたいで。 認知症の気配? 一番困るのは、私に対して妙に執着すること。「あんたは私の子なんだから」「私から離れていかないで」って、事あるごとに言うのよ。もちろん、親孝行したい気持ちはあるし、できるだけそばにいたいと思ってる。でも、私も仕事してるし、自分の家庭だってあるから、四六時中ってわけにはいかないじゃない。 あんたは私の子なんだから この前なんか、私がちょっと出かけて帰ってきたら、玄関で泣いてたの。「あなたが私を捨てて出て行った」って。2時間くらいしか家を空けてなかったのに。そんなこと言われたら、こっちもどうしていいか分からなくなっちゃって…。 でも、一番怖かったのは、私にだけ見せる顔。普段は穏やかなんだけど、時々、目がギラっと光ったように見えることがあるの。まるで、何かに憑りつかれてるみたいに。「あなたさえいなければ」なんて、冗談めかして言うこともあるんだけど、その時の表情が、本気で言ってるんじゃないかって思えるくらい恐いのよ。 この前なんて、夜中に目が覚めたら、母が私の寝室のドアの前に立ってたの。明かりもつけずに、ただそこに立ってるだけ。息を潜めてやり過ごしたけど、心臓がバクバクして眠れなかった。一体、母に何が起こってるんだろう。 誰かに相談したいけど このままじゃ、私、精神的におかしくなっちゃいそう。誰かに相談したいけど、こんなこと言ったら、母がもっと悪くなるんじゃないかって、それも怖いし…。 この家が、なんだかだんだん暗い、重い空気に包まれていくみたいで、息苦しいわ。いつか、この恐怖から逃れられる日が来るのかしら。

義父の不思議な行動に振り回される嫁の介護生活

あら、ちょっと皆さん、聞いていただけます? うちの義父のことなんですけどね。もうね、最近どうも様子がおかしくて。普段はね、結構さっぱりした人で、滅多に口出しなんてしないのに、やたらと私に構ってくるんですよ。 義父のことなんですけどね なんかね、こう…じーっと見つめてきたり、私が出かけると「どこ行くんだ?」って、まるで探るような口調で聞いてきたり。別に怪しい関係とかそういうんじゃないんです、念のため言っておきますけど。ただ、その視線がね、なんだかこう…背筋がゾクゾクするような怖さがあって。初めは年のせいかな、とか、寂しいのかな、なんて思ってたんですけど、だんだんエスカレートしてきてるんです。 この間なんて、私が料理してる時に、後ろからそっと近づいてきて、肩に手を置こうとしたんですよ。びっくりして振り向いたら、義父の顔がすぐそこに!しかも、なんだか目が血走ってるような、普段と全然違う顔で。「うわっ、びっくりしたじゃないですか、お父さん」って言ったら、ハッとした顔をして、すぐ手を引っ込めたんですけど、その顔が忘れられないんです。 ドアの隙間から覗かれてる それからというもの、家の中にいても気が休まらないんですよ。ドアの隙間から覗かれてるんじゃないかとか、夜中に物音がしないかとか。義母はね、全然気づいてないみたいなんですけど、私だけがこの異様な空気に包まれてる気がして。 だって、昨日なんて、私が寝静まった頃に、私の部屋のドアの前で何かゴソゴソやってる音が聞こえたんです。怖くて、息を潜めてじっとしてたんですけど、しばらくしたらその音は消えました。でも、朝、ドアノブを見たら、なんだかベタベタするんですよ…誰かが触った跡みたいに。 これって、一体どういうことなんでしょうね。まさか、私に何か企んでるとか…?そんなわけないって頭では分かってるんですけど、あの義父の目が、あの血走った目が、どうしても離れないんです。このままじゃ、私、ノイローゼになっちゃいそう。誰か、こんな経験したことある人いませんか?どうしたらいいんでしょうか、これ…。

この介護施設は、築年数も古いせいか、どこかひんやりとした空気が漂っていてる

夜勤のシフトって、本当にいろんなことが起こるものなのよね。この施設は、築年数も古いせいか、どこかひんやりとした空気が漂っていて、一人だと時々ゾッとするのよ。 一人だと時々ゾッとするのよ。 あの夜も、いつもと同じように静かな夜だった。消灯時間を過ぎ、廊下にはぼんやりとした非常灯の明かりだけ。私は、一番奥の部屋の様子を見に行こうと、カートを押して歩いていた。その部屋は、いつも他の入居者さんとは少し違う、静かすぎるくらい静かな方のお部屋だった。 ドアの前に着いて、そっとノックしようとした、その時。部屋の中から、かすかな、でも確かに、誰かがすすり泣くような声が聞こえた気がしたんです。最初は気のせいかと思った。疲れているのかな、なんて。でも、その声はだんだん大きくなっていくような気がして、私の背筋に冷たいものが走った。 「どなたか…いらっしゃいますか?」 震える声でそう問いかけても、返事はない。ただ、すすり泣く声だけが、ドアの向こうから響いてくる。その声は、まるで私を呼んでいるかのようにも聞こえた。 カートを押して歩いていた。 勇気を出して、ドアノブに手をかけた。ゆっくりとドアを開ける。部屋の中は、真っ暗。カーテンは閉め切られていて、非常灯の明かりさえ届かない。でも、その暗闇の奥から、さっきのすすり泣きが、よりはっきりと聞こえてくる。 「あの…大丈夫ですか?」 もう一度声をかける。すると、暗闇の奥の、ベッドの方から、ゆっくりと何かが動いたような気がした。そして、そのすすり泣きが、ピタリと止まった。 静寂。張り詰めた、恐ろしいほどの静寂。 私は、息を潜めて、暗闇を見つめた。一体、何がいるんだろう。誰かいるんだろうか。その時、暗闇の底から、ゆっくりと、私に向かって、何かが這ってくるような、かすかな音が聞こえてきた。それは、まるで、濡れた布が床を這うような、湿った、ねっとりとした音だった。 背筋が凍る。全身に鳥肌が立った。もう、一刻も早く、この場から逃げ出したかった。でも、足は鉛のように重くて、動かせない。 そして、暗闇の奥から、ぼんやりと、人間の形のようなものが、ゆっくりと姿を現した。それは、まるで、水分を失った干からびたもののように見えたけど、その目は、暗闇の中でも、ギラリと光っているように見えた。 その「何か」は、ゆっくりと、私の方に近づいてくる。すすり泣きの声は、もう聞こえ...