庭に生えていた植物をヤマイモだと思って掘り出し、お好み焼きにして食べたところ、食中毒になってしまった。静岡県浜松市で起きたという、このニュース。しかも、食べた60代の女性が入院中だというから、本当に怖い話だよね。 間違えられた植物は「グロリオサ」。赤や黄色の花が美しい、園芸植物としても知られている植物なんだ。 ところが、このグロリオサには、コルヒチンという非常に強い毒性を持つ成分が含まれている。誤って食べると、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などを起こし、重症化すると命に関わることもあるんだよ。 恐ろしいのは、きれいな花を咲かせる植物だからといって、安全とは限らないこと。見た目の美しさと食べられるかどうかは、まったく別の問題なんだね。 しかも、グロリオサは地下にユリイモのような塊根を作るため、食用のヤマイモなどと間違えてしまう危険がある。植物に詳しくない人が、土の中から出てきた形だけを見て判断するのは、とても危険なんだ。 ここで知っておきたいのが、植物の毒は、加熱すれば必ず消えるわけではないということ。 「火を通せば大丈夫」「よく洗えば食べられる」と思っている人もいるかもしれないけれど、植物が持つ毒性成分は種類によって性質が違う。調理したからといって安全になるとは限らないんだよ。 お好み焼きにして食べても危険だったのは、まさにこの問題。料理の腕や加熱方法で解決できる話ではないんだね。 じつは、ほかにも身近な植物に落とし穴がある グロリオサだけじゃないんだよ。 例えば、こんな植物も要注意。 - スイセン:葉がニラに似ている。間違えて食べると食中毒を起こす。 - イヌサフラン:葉がギョウジャニンニクなどに、球根がタマネギなどに似ている。 - チョウセンアサガオ:根がゴボウに似ていることがあり、誤食事故が起きている。 いずれも厚生労働省が注意を呼びかけている有毒植物なんだ。 ここで怖いのは、植物を間違えるのが、必ずしも知識のない人だけとは限らないこと。 長年、家庭菜園をやっている人でも、見慣れない植物が混ざっていたり、葉が枯れて根だけになっていたりすれば、判断を誤る可能性がある。今回の事故も、庭の整備中に根の部分を見て、ヤマイモだと思い込んでしまったことが原因だったと報じられているんだ。 だから、家庭菜園や庭の植物を管理するときは、食用の植物と観賞用の植物を離して育てるのも大切。...