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卑弥呼のサイバー攻撃と防御!邪馬台国を乗っ取ろうとする怪しい呪術師たち

皆の者、よう来てくれたのう!わらわは邪馬台国の女王、卑弥呼じゃ! 今日はのう、最近ちょっと困ったことが起きておるので、皆にも聞いてもらいたいんじゃ。 実はな、邪馬台国でもサイバー攻撃が流行っておるんじゃよ! 何じゃ、それは未来の話じゃないかって? いやいや、わらわの国では、パソコンもスマホもないが、情報を盗もうとする不届き者は昔からおるんじゃ。 先日もな、隣の国から怪しい使者がやってきて、「女王様、天から特別なお告げが届きました。こちらの巻物に名前と秘密の暗号を書いてください」などと言うんじゃ。 わらわはすぐに怪しいと思ったぞ。 そもそも天からのお告げなら、なぜ隣の国の使者が持ってくるんじゃ! しかも巻物には「今すぐ返信しないと、あなたの国の米が全部消えます」と書いてある。 なんじゃ、その脅しは! わらわは使者に言ってやったんじゃ。 「うちの米は倉庫に保管してある。おぬしに消せるものなら消してみよ」とな。 すると使者は、急に顔色を変えて逃げていったわい。 どうやらフィッシング詐欺というものらしいのう。 それから、わらわはサイバー防御にも力を入れることにしたんじゃ。 まず、宮殿の入り口には見張りを三人配置した。 一人目は怪しい人物を見つける係。 二人目は巻物の内容を確認する係。 三人目は、怪しい人物が来たら大声で「それは詐欺じゃー!」と叫ぶ係じゃ。 ところが、この三人目が問題でな。 何でもかんでも詐欺だと言うんじゃよ。 魚屋が魚を売りに来ても「詐欺じゃー!」 八百屋が大根を持ってきても「詐欺じゃー!」 しまいには、わらわが朝食を食べようとしたら「その卵、本物ですかー!」と叫びおった。 もう少し仕事を選んでほしいものじゃ。 さらに、わらわは国の重要情報を守るため、暗号化にも挑戦したんじゃ。 「米蔵の鍵は、月が三つ出た日に、亀の甲羅の裏に隠す」 こんな具合に、普通の人には分からない文章にしたんじゃよ。 ところが、翌日になって家来が言うには、誰も意味が分からなくなって、米蔵の鍵を開けられなくなったそうじゃ。 おいおい、敵から守る前に味方が入れなくなってどうするんじゃ! 結局、わらわは大事なことを学んだぞ。 サイバー攻撃から国を守るには、怪しいものを開かないこと、暗証番号を他人に教えないこと、そして大切な情報を別の場所にも保管しておくことじゃ。 現代ならバックアップというやつ...

江戸の犬も芸をする時代!ドッグアジリティ最高でありんす

あら旦那、ちょいと聞いておくんなまし。近頃あたしが夢中になっているものがありましてね。それが何かって? ドッグアジリティってぇ遊びなんでありんすよ。 犬が障害物をぴょんぴょん飛び越えたり、トンネルをくぐったり、細い板の上を走ったりする競技なんですって。 いやぁ、これが見ていて実に面白いんでありんす。 江戸の町でそんなことをやったら、長屋の犬まで大騒ぎでありんしょうね。 「おい、八公! あの犬を見ろ! あんな高い障害物を飛び越えたぞ!」 「なに、うちのポチだって負けちゃいねえ。昨日なんざ、縁側から飛び降りて、おかみさんの漬物桶に飛び込んだんだ!」 それは競技じゃなくて、ただのいたずらでありんすよ(笑)。 そもそもドッグアジリティってのは、犬と人間が息を合わせるのが大事なんですって。 飼い主が手や声で合図を出して、犬がその通りに障害物を進んでいく。つまり犬と人間の二人三脚ならぬ、四本足と二本足の共同作業ってわけでありんす。 ところがね、犬ってのはなかなか人間の思い通りには動かないもので。 飼い主が「右!」と叫べば左へ行き、「ジャンプ!」と言えば座り込む。 しまいには飼い主が必死になって走っているのに、犬だけコースの外へ出て、見物人の弁当を狙っているなんてこともありそうでありんす。 あたしなんぞ、そんな犬を見たら思わず応援しちまいますね。 「頑張んな! あんたは自由に生きるために生まれてきたんだよ!」 なんてね。 そうそう、江戸時代にも犬はずいぶん身近な存在だったんですよ。町中を歩き回る犬もいれば、飼い主に大事にされている犬もおりましてね。 徳川綱吉公の時代なんざ、犬を大切にしなさいというお触れまで出たくらいでありんす。 もしあの時代にドッグアジリティがあったら、幕府公認の犬の運動会なんて開かれていたかもしれませんね。 「本日の御前試合、第一番! お犬様による大障害物競走!」 なんて立派な看板が立って、殿様まで見物に来たりして。 ところが、犬が途中でコースを外れて殿様の膝に飛び乗っちまったら大変。 「おお、見事な忠義者じゃ!」 なんて褒められるのか、それとも競技失格になるのか。 審判も頭を抱えることでありんしょう(笑)。 それにしても、犬が一生懸命走っている姿ってのは、見ているだけで元気が出ますねえ。 人間なんざ、ちょいと走っただけで息切れして、「今日は膝が痛い」「腰が重...

江戸のお上からのお達し!三日分の備蓄で長屋は大騒ぎ

あら旦那、今夜はちょいと面白い話がありんすよ。 このところ江戸の町では、お上から「いざというときのために、三日分の食べ物を蓄えておくように」というお達しが出たそうでねぇ。 まあ、何が起きるか分からない世の中ですから、食べ物を少し余分に用意しておくのは悪いことじゃありません。 ところが、あちきの住んでいる長屋では、このお達しが大騒ぎになりましてね。 長屋の熊五郎なんぞ、朝から米屋へ駆け込んで、「米を三日分くれ!」と大声で注文したんですよ。 米屋が「旦那、何人分でございます?」と聞いたら、熊五郎は胸を張って答えました。 「俺と女房と猫の分だ!」 米屋が「猫も米を食べるんですかい?」と聞くと、 「いや、猫は魚を食う。だから魚も三日分だ!」 あらまあ、ずいぶん立派な備蓄でありんすねぇ。 ところが熊五郎、肝心なことを忘れていたんですよ。 家に帰って女房に見せようとしたら、買った米を全部、帰り道の団子屋で食べてしまったんですって。 女房が怒って「三日分の米はどうしたんだい!」と問い詰めると、 「心配するな。腹の中に三日分入れておいた!」 ですって。 まあ、備蓄というより、ただの食いだめでありんすねぇ。 それを聞いた長屋のご隠居が、「食べ物を蓄えるなら、腐らないものを用意するのがよい」と教えてくれましてね。 それを聞いた与太郎が、さっそく何かを買いに出かけたんです。 しばらくして帰ってきた与太郎の手には、なんと石が三つ。 ご隠居が驚いて、「おい、それは何だ?」と聞くと、 「石なら腐らねえ。三日どころか三十年でも持つぜ!」 あらあら、食べられないものを備蓄してどうするんでありんしょう。 与太郎はさらに、「腹が減ったら石を眺めて、気持ちだけ満腹にするんだ」と言い張るんですよ。 そりゃあ、気持ちは満腹でも腹の虫は納得しませんねぇ。 ところで旦那、備蓄というのはなかなか難しいものでありんす。 食べ物を買いすぎれば置き場所に困るし、買ったことを忘れれば、いざというときに役に立たない。 この前も長屋のおかみさんが、押し入れの奥から古い餅を見つけましてね。 「これはいつ買ったんだろうねぇ」と亭主に聞いたら、 亭主が真面目な顔で答えたそうです。 「おそらく前の飢饉のときだろう」 おかみさんが「そんな昔の餅が食べられるわけないだろう!」と怒ると、 亭主は平然とこう言ったんです。 「だからこそ貴重な...

江戸の不思議な夫婦喧嘩!亭主の言い訳は天下一品

あら旦那、今夜もようお越しくださいました。ささ、お酒でも召し上がって、ゆっくりしていっておくんなさいな。 ところで旦那、夫婦というものは不思議なものでありんすねぇ。長年一緒に暮らしていると、顔を見ただけで相手の考えていることが分かるようになるんですって。 あちきの知り合いのおかみさんなんぞ、亭主が帰ってくる足音だけで、その日の機嫌が分かるそうですよ。 「今日は機嫌がいいね。足音が軽いから」 「今日は機嫌が悪いね。草履の音が乱暴だから」 なんて具合でね。 ところが先日、その亭主が珍しく静かに帰ってきたんです。 おかみさんが不思議に思って尋ねました。 「お前さん、今日はどうしたんだい?ずいぶん静かじゃないか」 すると亭主、妙に神妙な顔で答えたそうです。 「いや、今日は世の中の真理について考えていたんだ」 あらまあ、普段は晩飯のことしか考えていない男が、急に真理とは大したものでありんす。 おかみさんが聞きました。 「それで、どんな真理が分かったんだい?」 亭主は腕を組んで、しばらく考えたあと、こう言ったそうです。 「人間というものは、食べなければ腹が減る!」 ……そりゃあ、真理というより当たり前でありんしょう。 おかみさんは呆れて、「そんなことは子供でも知っているよ」と言ったんですって。 すると亭主は得意げに答えました。 「だから偉いんだ。子供でも知っていることを、俺は大人になってから発見したんだからな!」 まったく、江戸の男というのは、何でも自分の手柄にしたがるものでありんすねぇ。 さて、もうひとつ面白い話がありましてね。 長屋に住む与太郎という男が、最近どうにも物忘れがひどくなったんですよ。 朝起きて、何を食べるつもりだったか忘れる。買い物に出かけて、何を買いに来たか忘れる。家に帰ってきて、なぜ外に出たのか忘れる。 それで女房が心配して、「お前さん、少し頭を使ったほうがいいよ」と言ったそうです。 すると与太郎は、急に立ち上がって言いました。 「そうか!頭を使えばいいんだな!」 そして頭の上に手ぬぐいを乗せて、家の中を歩き回り始めたんですって。 女房が「何をしているんだい?」と尋ねると、 「頭を使っているんだ。手ぬぐいを乗せておけば、頭も働くだろう!」 あらまあ、そりゃあ頭を使うの意味が違いますねぇ。 そのうち、手ぬぐいを乗せたまま外へ出て、近所の子供に笑われたそうです...

江戸の長屋は大騒ぎ!隣の旦那の妙な健康法

あら、旦那、お待ちしておりましたよ。今夜は冷えますねぇ。ささ、こちらへお座りくださいな。お酒でもいただきながら、あちきのおしゃべりに付き合っておくんなさい。 ところで旦那、最近の江戸の男たちは、どうも健康というものにうるさくなりましてね。 この前も、あちきの住んでいる長屋の隣にいる熊五郎って男が、突然「これからは健康第一で暮らす!」なんて言い出したんですよ。 熊五郎といえば、朝から酒を飲み、昼にはそばを三杯食べ、夜は酒の肴に漬物をかじっているような男でありんす。 そんな男が、いったい何を始めたと思います? なんと、毎朝早起きして、日の出とともに散歩をするんですって。 あらまあ、立派な心がけじゃありませんか。 ところが三日目の朝、大家さんが熊五郎を探しているんですよ。 「おい、熊五郎を見なかったか?」 あちきが「朝の散歩に出かけましたよ」と答えると、大家さんが呆れた顔で言うんです。 「それがな、あいつ、散歩に出たまま帰ってこねえんだ」 どうしたのかと思ったら、熊五郎、散歩の途中で団子屋を見つけましてね。団子を食べて、茶屋で休み、帰り道にそば屋を見つけて、また腹ごしらえ。 結局、帰ってきたのは昼過ぎ。 しかも本人は胸を張って言うんですよ。 「いやぁ、今日はずいぶん歩いたぞ。健康になった気がする!」 あちきが聞いたんです。 「熊五郎さん、いったい何歩くらい歩いたんでありんす?」 すると熊五郎、真面目な顔で答えました。 「歩いた距離は分からねえが、団子は八本食った!」 まあ、健康のための散歩なのか、団子屋の売り上げに貢献するためなのか、さっぱり分かりませんねぇ。 さて、旦那。健康といえば、もうひとつ面白い話がありましてね。 近所のおかみさんが、亭主のいびきに困っているというんです。 夜になると、亭主が大きないびきをかくもんだから、家の中の猫まで驚いて逃げ出す始末。 そこでおかみさん、亭主に「少し痩せたらどうだい」と勧めたそうなんですよ。 ところが亭主は怒りましてね。 「俺のいびきは太っているからじゃねえ。立派な男の貫禄ってもんだ!」 あらあら、いびきにまで貫禄を持ち出すとは大したものでありんす。 その晩、おかみさんは亭主の枕元に猫を置いてみたそうです。 すると亭主のいびきが始まった途端、猫が飛び起きて、亭主の顔を前足でぺしぺし叩いたんですって。 翌朝、亭主は顔に引っかき傷を...

江戸のお座敷珍騒動!見栄っ張りな旦那と三文の財布

江戸のお座敷、芸者のおしゃべりでありんす あらあら、旦那、ようお越しくださいました。ささ、こちらへお座りなさいな。今夜はあちきが三味線を弾きながら、世にもくだらないお話を聞かせてあげますからね。 いやぁ、今日は朝から大変だったんですよ。長屋のおかみさんがね、「うちの亭主は本当に働かない」って、ぷんぷん怒っておりましてね。 聞けば、その亭主、朝起きて飯を食べ、昼までごろごろ、昼飯を食べてまたごろごろ。夕方になったら「いやぁ、今日も疲れた」なんて言うんですって。 あたしゃ思わず聞いちまいましたよ。 「おかみさん、その旦那、いったい何に疲れたんでありんす?」 そしたらね、「寝返りを打ちすぎて、布団がくたびれたんだよ!」ですって。 まあ、布団のほうが働いているとは、こりゃあ驚きでありんすねぇ。 ところで旦那、江戸の男ってのは、見栄っ張りが多いんですよ。 この間も、ある旦那があちきに言うんです。 「おい、芸者。わしは江戸一番の粋な男よ。金には困っておらん!」 あら、そりゃあ結構なことで。 ところが、その旦那が帰り際、財布を開けたら、出てきたのは小銭がたったの三文。 あたしゃ思わず三味線を止めてしまいましたよ。 「旦那、江戸一番の粋な男ってのは、財布まで身軽なんでありんすねぇ!」 そしたら旦那、顔を真っ赤にして言うんです。 「これは違う! 今日はたまたま財布を忘れたんだ!」 あらまあ。財布を忘れても見栄だけは忘れない。こいつぁ江戸の七不思議に加えてもよさそうでありんす。 さて、旦那。三味線というものは不思議なものでね。上手に弾けば人の心を浮き立たせますが、下手に弾けば犬まで逃げていく。 この前、あちきの知り合いが三味線の稽古を始めたんですよ。 ところが、どうにも音が外れる。 あまりの音に、隣の家の猫が飛び上がり、庭の鶏が昼間なのに鳴き出した。 しまいには大家さんが飛んできて、「おい、何事だ! 地震か、火事か!」と大騒ぎ。 知り合いが胸を張って言いました。 「いえ、三味線の稽古でございます!」 大家さん、しばらく黙ってから一言。 「頼むから、稽古は夜が明けてからにしてくれ!」 いやいや、もう昼だったんですけどねぇ。 どうやら音がひどすぎて、大家さんの頭の中では時間まで逆戻りしていたようでありんす。 ところで旦那、人間ってのは不思議なもので、食べる前は何でも食べられる気がするんです...

結婚して家と車を持てば幸せ? 人生最大の勘違いかもしれない話

いやあ、昔は結婚して、家を買って、車を持って、子供が生まれたら、これで一人前の幸せ者だ、なんて言われていたんですよ。 まるで人生に合格通知があるみたいな話ですよね。 結婚したら合格。家を買ったら優秀。車を買ったら特待生。じゃあ独身でアパート暮らしの人はどうなるんだ。人生の通信簿に「もう少し頑張りましょう」って書かれるんでしょうか。 しかも、その通信簿を配っているのは誰なんだって話ですよ。 学校の先生でもないし、会社の上司でもない。近所のおじさんだったり、親戚のおばさんだったりするんです。 「まだ結婚しないの?」 「家は買わないの?」 「車くらい持ったほうがいいわよ」 いやいや、ちょっと待ってください。あなた、私の人生の株主でしたっけ? いつの間に出資したんですか。 しかも配当金は一円も払ってくれないのに、経営方針だけはやたら細かいんですよ。 さて、ここで考えてみましょう。 家を買ったら幸せになるのか。 確かに、自分の家があるのはいいことです。好きな壁紙にして、庭に花を植えて、休日にはソファでゴロゴロできる。 ただし、住宅ローンという名の巨大な同居人がついてくることがあります。 毎月決まった日に、銀行から「今月もよろしくね」と無言の請求が届くんです。 しかも、この同居人は何年たっても出ていかない。こちらが病気になろうが、会社を辞めようが、空気を読まずに家賃……じゃなかった、ローンを要求してくる。 もう家族より家族らしい存在ですよ。 車だってそうです。 新車を買った日はうれしい。ピカピカのボディを眺めて、「俺もついに成功者の仲間入りだな」なんて思う。 ところが、数日たつとガソリン代、駐車場代、保険料、税金、車検代がやってくる。 最初は愛車だったのに、いつの間にか毎月お金を吸い取る四輪の親戚みたいになっているんです。 しかも、こっちが大切にしているのに、向こうは一度も「いつもありがとう」と言ってくれない。 せめてカーナビが「ご主人、今月も金欠ですね」と慰めてくれたらいいんですけどね。 一方、独身で車を持たず、賃貸住宅で暮らしている人だっています。 その人が仕事から帰って、好きなものを食べて、趣味を楽しんで、ぐっすり眠れるなら、それも立派な幸せじゃないですか。 誰にも気を使わず、休日に昼まで寝ていられる。冷蔵庫にプリンが一個あれば、誰にも食べられずに済む。 これはこれで、か...

一人暮らしの大学生に備蓄をさせるのは、なぜこんなに難しいのか

一人暮らしの大学生に防災用品を備蓄させるのって、なかなか難しいらしいね。 親としては、地震や台風でスーパーやコンビニの商品がなくなったら困るから、水や食料を用意しておいてほしい。でも本人は、そんなことより今日の晩飯をどうするかのほうが重要だったりする。 親が「非常食を買っておきなさい」と言うと、子供は「大丈夫だよ」と答える。 この「大丈夫」という言葉、いったいどこから湧いてくるんだろうね。 根拠はない。備蓄もない。お金もない。 それなのに自信だけは、富士山のようにそびえ立っている。 しかも、冷蔵庫を開けたら入っているのは飲みかけのペットボトルと、賞味期限がいつだったか分からない調味料。非常時になったら、ケチャップを水で薄めてトマトジュースを作るつもりなのかもしれない。 いや、それは料理の工夫じゃなくて、遭難者の知恵だからね。 東日本大震災のときには、東京でもスーパーやコンビニの棚から商品がなくなった。普段なら簡単に買える食料が手に入らず、営業している牛丼屋に人が並んだという話もある。 ところが、当時まだ小さかった子供にとっては、そんな記憶はほとんど残っていない。 だから親が写真を見せて、「ほら、こうなるんだよ」と説明する。 すると子供は真剣な顔で写真を見て、こう言う。 「へえ、すごいね。ところで今日の夕飯どうする?」 ダメだ、危機感より食欲が勝っている。 人間というのは不思議なもので、実際に経験していない危機は、なかなか自分の問題として感じられないんだよね。 これを心理学では「正常性バイアス」と呼ぶことがある。悪いことが起きる可能性があっても、「自分は大丈夫だろう」と考えてしまう心理だ。 ただし、若者だけの話じゃない。大人だって健康診断の結果を見ながら、「まあ、来年から気をつければいいか」と考えたりする。 人間は危機に備えるより、危機が来ないことを祈るほうが得意なのかもしれない。 さて、問題は備蓄スペースだ。 大学生のワンルームなんて、ただでさえ狭い。ベッド、机、冷蔵庫、洗濯物。そこに水や食料を大量に置いたら、部屋の中が倉庫になってしまう。 親が段ボールいっぱいの保存食を送ったら、子供から「置く場所がない」と苦情が来る。 それで仕方なく、ベッドの下に水を収納する。 次にトイレットペーパーを押し入れに入れる。 非常用トイレを置く場所がなくなり、最後には自分が寝る場所ま...

麻辣湯の辛さをナメてはいけない!人間はなぜ自分から痛い目に遭いに行くのか?

  いやあ、最近、麻辣湯(マーラータン)が人気らしいですね。 春雨や野菜、お肉なんかを好きに選んで、辛いスープで煮込んで食べる料理なんですけど、これがまた、辛いもの好きにはたまらないらしいんですよ。 特に高田馬場や大久保あたりにある中国系のチェーン店に行くと、ものすごく辛い麻辣湯が食べられるそうです。 もうね、辛いというより、口の中で小さな火山が噴火しているような世界ですよ。 ところで、ちょっと不思議に思いませんか? 人間って、普通は痛い目に遭いたくないじゃないですか。 転んだら痛い。熱いものに触ったら痛い。歯医者で歯を削られたら、できれば逃げ出したい。 ところが、唐辛子になると話が違うんです。 自分からお金を払って、わざわざ口の中を大騒ぎさせに行くんですよ。 冷静に考えたら、かなり変な趣味ですよね。 しかも、辛いものを食べている人って、なぜか自分の辛さをアピールしたがるんです。 「いやあ、昨日の麻辣湯、全然辛くなかったね」 なんて余裕の顔をしている。 でも、よく見ると額から汗が流れていて、鼻水まで出ている。 それ、辛くないんじゃなくて、体が非常事態を宣言しているんじゃないですかね。 消防車が来る前に、自分で消火活動を始めているような状態ですよ。 さらに面白いのが、辛いものを食べる前の人間の心理です。 「今日は普通の辛さにしよう」と思って店に入ったのに、注文する段階になると、なぜか強気になる。 「せっかくだから、一番辛いやつで!」 この「せっかくだから」という言葉、人生でかなり危険な言葉だと思いませんか? 旅行先で余計なお土産を買うときも、飲み会で余計に一杯飲むときも、だいたい「せっかくだから」が登場するんですよ。 そして食べ始めて三分後。 「水、水!」 五分後。 「ちょっと待って、これ本当に食べ物?」 十分後には、スープを見つめながら人生について考え始める。 人間って、唐辛子ひとつで哲学者になれるんですね。 ちなみに、辛さの正体は、唐辛子に含まれるカプサイシンという成分です。実際に口の中が高温になっているわけではないのに、熱さや痛みに関係するセンサーが刺激されるため、脳が熱いものを食べたように感じるんです。 つまり、麻辣湯を食べて汗だくになっている人は、口の中で火事が起きたと勘違いしているようなものなんですよ。 もちろん、本人にとっては冗談ではありません。...

五・一五事件から考える「話し合いが通じない人」の恐ろしさ

みなさん、五・一五事件って覚えてますか? 1932年、海軍の青年将校らが犬養毅首相を襲撃し、暗殺した事件です。 当時の日本は、満州事変のあとに満州国を成立させ、国際社会との関係も大きく揺れていた時代でした。政治への不満や軍部の影響力が強まる中で起きた、重大な事件だったんですね。 ところで、ここでちょっと考えてみたいんです。 人間って、自分の意見が通らないとき、どこまで我慢できるんでしょうか? 普通なら、まず話し合いますよね。 「私はこう思います」 「いや、私はこう考えます」 「なるほど。でも、ここはどうでしょう?」 こうやって意見をぶつけ合って、妥協点を探すわけです。 ところが、世の中には話し合いそのものを嫌う人もいます。 自分の意見が通らないと不機嫌になる。 反論されると怒る。 さらに反論されると、もう話の内容ではなく、相手を黙らせることが目的になってしまう。 いやいや、議論って相手を倒す格闘技じゃないんですよ。 言い負かしたところで、相手の頭の中にある考えまで消せるわけじゃありませんからね。 もし口論するたびに相手の考えが消えるなら、世の中の営業マンは全員、弁護士資格より大声を出す練習をしているはずです。 しかも、五・一五事件のように暴力で政治を変えようとすれば、失われるのは命だけではありません。 政治家が安心して意見を述べられなくなり、反対意見を持つ人が口を閉ざし、社会全体が自由に議論する力を失っていくんです。 つまり、暴力は相手を黙らせることはできても、問題を解決したことにはならないんですね。 ここが大事なところです。 ただ、歴史というのは不思議なもので、昔の大事件を勉強すると、現代の身近な人間関係にも似たものを感じることがあります。 たとえば、職場で自分の意見が通らないと、机をバンッと叩く人。 家族に反対されると、何日も口をきかなくなる人。 インターネットで反論されると、相手の意見ではなく人格を攻撃し始める人。 もちろん、こうした行動と政治的な暗殺事件を同じものとして扱うことはできません。 でも、自分の思いどおりにならないことを、話し合いではなく威圧で解決しようとする姿勢には、注意が必要なんです。 人間って、自分が正しいと信じているときほど、意外と危ないんですよ。 間違っているかもしれないと思っている人は、相手の話を聞きます。 でも、自分が絶対に正しいと思...

遠慮という言葉は、絶滅危惧種になったのか?

最近、ふと思うんですよね。 遠慮する美徳とか、謙虚でいる美徳って、もしかしたら昔のものになっちゃったのかなって。 どこを見ても、自分の権利を堂々と主張する人が増えたような気がするんですよ。 もちろん、権利を主張すること自体は悪くないんです。言わなきゃ損することだってありますからね。 ただ、問題はその主張の仕方なんですよ。 自分の権利にはものすごく敏感なのに、他人の権利には驚くほど鈍感な人がいる。 自分がコンビニで店員さんに待たされると「早くしろ!」と怒るのに、自分がレジでもたついて後ろに行列ができても、まったく気にしない。 おそらく本人の中では、時間というものが自分専用の通貨なんでしょうね。 他人の時間は無料。自分の時間は金塊。 そんな独自の経済システムで生きているわけです。 しかも最近は、謙虚な人ほど損をする場面もあります。 「いやいや、私なんて大したことありませんから」 なんて言っている間に、横から来た人が「私がやります! 私に任せてください!」と全部持っていく。 そして失敗したら「あの人が協力してくれなかったからです」と言い出す。 いや、あなたの自信はどこから来て、責任はどこへ行ったんですか? 宅配便より行方不明になるのが早いですよ。 ただ、ここで面白いのが、遠慮と謙虚さって、必ずしも自分を小さく見せることじゃないんですよね。 本当に謙虚な人って、自分が間違っている可能性を考えられる人なんだと思います。 逆に、自分の意見が絶対に正しいと思っている人は、他人の話を聞く必要がありません。 だって、自分の頭の中に最高裁判所があって、裁判官も検察官も弁護士も全部自分なんですから。 しかも判決は毎回、無罪。 すごいですよね。こんな司法制度があったら、裁判所は一日で閉鎖です。 とはいえ、遠慮ばかりしているのも考えものです。 何かを頼まれるたびに「いいですよ」と引き受けていたら、いつの間にか自分の仕事に加えて、他人の仕事まで全部背負うことになる。 気がつけば、職場で一番謙虚な人が、一番忙しい人になっている。 これじゃあ、謙虚というより無料の便利屋さんです。 しかも、便利屋さんなら料金表がありますけど、謙虚な人には料金表がない。 むしろ「いつもありがとう」の一言で、追加サービスまで要求される始末です。 結局のところ、大切なのは、何でも遠慮することでも、何でも強く主張することで...

電動歯ブラシに変えただけで歯科衛生士に見抜かれた!実は歯を守るために大切なのは「磨く時間」よりも○○だった

みなさん、毎日歯を磨いているのに、歯医者さんで「ここ、もう少し磨いてくださいね」と言われたことはありませんか? 自分ではちゃんと磨いているつもりなのに、なぜか磨き残しがある。これって、意外とよくある話なんですよね。 実は、歯磨きで大切なのは、単純に長い時間をかけて磨くことではないんです。 歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、奥歯の裏側など、汚れが残りやすい場所をきちんと磨けているかどうかが重要なんです。 そこで注目したいのが、電動歯ブラシです。 手磨きから電動歯ブラシに変えただけで、歯科衛生士さんから「隅々までよく磨けていますね」と言われた。しかも、電動歯ブラシを使っていることまで見抜かれたという話があります。 もちろん、歯科衛生士さんが電動歯ブラシを必ず見抜けるわけではありません。ただ、磨き残しの状態が以前と変わっていれば、普段の磨き方が改善したことに気づく場合はあるでしょう。 ここで面白いのが、人間の努力には限界があっても、道具を変えることで結果が大きく変わる場合があるということです。 手磨きでは、歯ブラシを動かす速さや力加減、当てる角度などを自分で調整しなければいけません。一方、電動歯ブラシは、機種に応じた振動や回転などによって歯垢を落とすのを助けてくれます。 ただし、電動なら適当に動かしても大丈夫というわけではありません。歯の一本一本に毛先をきちんと当てることが大切です。 そして、ここで気になるのが「歯を磨きすぎると、年を取ったときに歯がボロボロになるのでは?」という疑問ですよね。 実は、注意したいのは磨く回数だけではなく、強すぎる力や不適切な磨き方なんです。 歯をゴシゴシと強くこすり続けると、歯の表面が摩耗したり、歯ぐきが傷ついたりすることがあります。歯ぐきが下がることで、歯の根元が露出し、知覚過敏などにつながる場合もあります。 だからといって、歯磨きを控えればいいわけではありません。歯垢を十分に取り除けない状態が続くと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。 大切なのは、強く磨くことではなく、適切な力で丁寧に磨くことなんですね。 ちなみに、電動歯ブラシの説明書に「2分以内」と書かれている場合でも、すべての機種で2分が絶対的な上限というわけではありません。機種によって推奨時間や使い方は異なるため、説明書に従うのが基本です。 また、2分以内に磨けば必ず安全というわけで...

飲み会でうまく話せず帰宅後に反省する人へ。

飲み会から帰ってきて、ひとりになった途端に、こんなことを考えた経験はありませんか? 「あのとき、もっと面白いことを言えばよかったな」 「変なことを言って、相手に嫌われていないかな」 「みんな楽しそうに話していたのに、自分だけ全然話せなかったな……」 こうやって、家に帰ってから何時間も反省会をしてしまう人って、意外と多いんですよね。 でも、ここで知っておいてほしいことがあります。飲み会でうまく話せる人が、必ずしも人間関係を築くのが上手なわけではないということです。 実は、人間の会話には、ちょっと面白い特徴があります。 人は会話の内容を細かく覚えているようで、意外と覚えていないんです。誰がどんな冗談を言ったのか、どんな話題で盛り上がったのか。翌日になると、ほとんど忘れてしまうこともあります。 それでも、「あの人と話すと楽しかったな」と感じることはありますよね。 では、何が違うのでしょうか。 それは、話の面白さだけではなく、自分の話を気持ちよく聞いてもらえたかどうかなんです。 例えば、あなたが仕事の苦労話をしたとします。 相手がすぐに自分の話に切り替えたり、正論でアドバイスしたりすると、少し物足りなく感じませんか? 反対に、「それは大変だったね」「そのあと、どうなったの?」と興味を持って聞いてくれる人には、つい話したくなりますよね。 つまり、会話が上手な人になるために、必ずしも面白い話を用意する必要はないんです。 相手の話に興味を持ち、自然な相づちを打ち、気になったことをひとつ質問する。それだけでも、会話の雰囲気はずいぶん変わります。 そして、もうひとつ大切なことがあります。 飲み会のあとに反省してしまう人は、自分の発言ばかりを振り返りがちです。 「あの発言は余計だった」 「もっと盛り上げるべきだった」 でも、ちょっと考えてみてください。 飲み会は、あなたひとりが全員を楽しませるための場所ではありません。参加者全員で、その場の雰囲気をつくっているんです。 話題が途切れたとしても、あなたひとりの責任ではありません。誰かが静かにしていたからといって、その人がつまらない人間だと決まるわけでもありません。 ここでおすすめしたいのが、帰宅後の反省会を「採点」から「観察」に変えることです。 「今日は何点だったか」と考えるのではなく、「あの人の話は面白かったな」「次はもう少し質問してみ...

松井秀喜監督なら巨人は優勝間違いなし? 実はリーダーが変わると組織が変わる理由

ジャイアンツファンなら、今回の松井秀喜さんの監督就任には、かなり期待しているんじゃないでしょうか。 阿部慎之助さんの後を引き継いで、今度は松井秀喜さんが巨人を率いる。現役時代に巨人の4番として活躍し、メジャーリーグでもワールドシリーズMVPに輝いた人物ですからね。 「松井監督になれば、巨人は優勝間違いなし!」 そんなふうに考えるファンがいても不思議ではありません。 でも、ここでちょっと面白い話があるんです。 実は、会社でもスポーツチームでも、リーダーが変わることで、今まで実力を発揮できなかった人が急に活躍し始めることがあります。 これって、本人の能力が突然上がったわけではないんですよ。 人間は、置かれる環境や周囲からの期待によって、発揮できる力が変わることがあるんです。 例えば、職場で上司から何をしても否定されると、失敗を恐れて新しいことに挑戦できなくなる人がいます。 反対に、失敗しても原因を一緒に考えてくれる上司の下では、自分からアイデアを出したり、難しい仕事に挑戦したりするようになることがあります。 心理学では、周囲の期待が本人の行動や成果に影響する現象を「ピグマリオン効果」と呼びます。 ただし、期待すれば必ず成績が上がるという単純な話ではありません。期待に加えて、適切な指導や努力できる環境が必要なんですね。 これを巨人に当てはめてみると、松井監督が選手の長所を見つけ、若手にチャンスを与え、失敗から学べる環境をつくれれば、チーム全体の力が変わる可能性があります。 もちろん、監督が変わっただけで優勝できるわけではありません。投手陣の状態、打線のつながり、けが人の状況、選手の育成など、いろいろな要素が関係してきます。 それでも、ファンが松井監督に期待する理由は、単にホームランをたくさん打ったスター選手だから、というだけではないのでしょう。 かつて巨人の4番としてチームを背負った松井さんが、今度は監督として選手たちを支える。その姿に、新しい巨人への希望を感じるんですよね。 そして、ここからが今回の一番ためになる話です。 組織の力を伸ばすには、優秀な人を集めるだけでなく、その人たちが実力を発揮できる環境をつくることが大切なんです。 これは会社でも家庭でも同じです。 相手の欠点ばかりを指摘するより、得意なことを見つけて伸ばす。失敗したときには責めるだけでなく、次にどうすれ...

満州事変の知られざる真実――清朝最後の皇帝・溥儀は、なぜ日本が作った国の皇帝になったのか?

満州事変と聞くと、1931年に日本軍が中国東北部へ進出し、翌年に満州国が建国された出来事、というイメージがあるよね。でも、この歴史には、清朝最後の皇帝だった愛新覚羅溥儀(あいしんかくら・ふぎ)という人物の、なんとも複雑な人生が関係しているんだ。 実は溥儀は、わずか2歳で清朝の皇帝になった人物なんだよ。 1908年、幼くして即位した溥儀は、1912年に清朝が滅亡したことで、皇帝として中国全土を統治する立場を失った。ただし、すぐに宮殿を追われたわけではなく、しばらくは紫禁城で暮らすことができたんだ。 ところが1924年、北京で政変が起きると、溥儀は紫禁城を退去させられてしまう。 皇帝という特別な身分を失い、政治的な居場所もなくした溥儀。そんな彼に接近したのが、日本だったんだ。 当時の日本は、中国東北部に大きな権益を持っていた。鉄道や鉱山などの利権を守ることに加え、満州地域を軍事・経済面で重要な拠点にしようとしていたんだね。 そして1931年9月、満州事変が起こる。 関東軍は南満州鉄道の線路付近で起きた爆破事件を口実に軍事行動を開始した。この事件は、一般に「柳条湖事件」と呼ばれている。爆破の規模は小さく、鉄道の運行にも大きな支障はなかったとされる。それにもかかわらず、関東軍は中国東北部で軍事行動を拡大していったんだ。 翌1932年、日本の強い影響下で満州国が建国され、溥儀は当初、国家元首にあたる「執政」に就任した。そして1934年には皇帝となったんだ。 ここで知っておきたいのは、皇帝になったからといって、溥儀が自由に国を動かせたわけではないということ。 満州国は独立国家の形を取っていたものの、実際には日本の関東軍が政治や軍事に強い影響力を持っていた。溥儀自身も、理想としていた皇帝への復帰を果たしたように見えながら、思いどおりに行動できない立場に置かれていたんだよ。 つまり、溥儀の人生は、皇帝の座を失った人物が再び皇帝になったというだけではない。自分の権威を取り戻そうとした人物と、彼の存在を政治的に利用しようとした国の思惑が重なった歴史でもあるんだね。 さらに、満州国は国際社会でも大きな問題になった。国際連盟は調査団を派遣し、1933年には満州国を日本の傀儡国家とみなす報告などを背景に、日本の行動を批判した。日本はその後、国際連盟から脱退することになる。 そして1945年、...

「石油はあと40年でなくなる」は本当? 知っておきたい資源と値段の意外な関係

「石油はあと40年でなくなる」って、昔からよく聞く話だよね。 子どもの頃に聞いたことがある人も多いんじゃないかな。ところが、何十年もたっているのに、石油は今も使われ続けている。そうなると、「あれ? 40年でなくなるんじゃなかったの?」と疑問に思うよね。 実は、この話には大事なポイントがあるんだ。 石油があと何年でなくなるかという数字は、地球に埋まっている石油の総量を単純に数えたものではない。一般に使われるのは「可採年数」という考え方なんだよ。 これは、確認されている採掘可能な石油の量を、現在の年間生産量などで割って計算する指標なんだ。 例えば、採掘できると確認された石油が400億バレルあって、年間10億バレルを生産しているとする。この場合、単純計算では40年分になる。 でも、これは「40年後に地球から石油が一滴もなくなる」という意味ではないんだね。 新しい油田が発見されたり、採掘技術が進歩したり、原油価格が上昇して採算の合う油田が増えたりすれば、採掘可能と判断される埋蔵量が増えることもある。 反対に、採掘コストが高すぎたり、環境規制などで開発が難しくなったりすれば、地下に石油があっても経済的に取り出せない場合がある。 つまり、石油の可採年数は、地球に残された時間を示すカウントダウンではないんだ。 本当に怖いのは、石油がなくなることより値段が上がること ここからが、家計にも関係する大事な話なんだよ。 石油は地下に残っていても、簡単に採れる場所ばかりとは限らない。 地表に近く、比較的簡単に採掘できる油田もあれば、深い海の底や、採掘に高度な技術が必要な場所もある。後者は、設備やエネルギー、人手に多くのお金がかかるんだね。 だから、石油が物理的に残っていても、採掘コストが高くなれば、原油価格が上がる可能性がある。 ただし、石油の価格は採掘コストだけで決まるわけではないよ。産油国の生産方針、戦争や紛争、世界の景気、為替相場など、さまざまな要因で上下するんだ。 例えば、日本は原油の多くを海外から輸入している。国際的な原油価格が上がったり、円安が進んだりすると、ガソリン代や灯油代だけでなく、輸送費や製造コストを通じて、食品や日用品の価格にも影響が及ぶことがある。 つまり、石油の問題は、自動車を運転する人だけの問題ではないんだね。 もうひとつ知っておきたい「埋蔵量」の落とし穴 実は...

イーロン・マスクとトランプ大統領の関係は、まるで時代劇の殺陣? 政治とビジネスの意外な共通点

イーロン・マスクとトランプ大統領。この二人の関係を考えると、まるで時代劇の殺陣のようだな、と思うことがあるんだよね。 一方はテスラや宇宙開発企業スペースXを率いる実業家。もう一方は、アメリカの政治を動かす大統領。立場も目的も違うけれど、互いに影響力を持っているからこそ、協力する場面もあれば、意見がぶつかる場面もある。 ここでいう殺陣というのは、単に敵同士が斬り合うという意味ではないんだ。時代劇の殺陣では、相手の動きを読み、間合いを測り、攻めるタイミングを見極める。派手に刀を振り回すだけでは成立しないんだよね。 政治とビジネスの世界にも、これと似た部分がある。 例えば、企業が新しい技術を普及させようとするとき、技術力だけでは十分ではない。法律や規制、政府の政策、世論、投資家の期待など、さまざまな条件が関係してくる。 逆に、政治家にとっても、企業の技術や資金力、雇用を生み出す力は重要な要素になる。 つまり、お互いに利用できる力を持っているからこそ、協力関係が生まれることがあるわけだね。 ただし、協力しているからといって、考え方まで完全に一致しているとは限らない。共通の目的がある間は手を組んでいても、利益や優先順位が変われば関係が変化することもある。 ここが、二人の関係を見るうえで大切なポイントなんだ。 空飛ぶ車とスターリンクが意味するもの 2026年10月には、マスク氏が率いるテスラとスペースXの経営統合を両社が検討していることも報じられた。両社の技術を組み合わせれば、AI、ロボット、通信、宇宙開発などを一体的に進められる可能性がある。 また、テスラの新型ロードスターでは、ロケット技術を応用した飛行機能が発表された。ただし、一般の空飛ぶ車のように自由に飛行できることが実証されたわけではなく、実用化にはまだ課題がある。 ここで政治との関係が重要になってくる。 スペースXは政府の宇宙関連事業にも関わり、スターリンクは通信インフラとして利用されている。政府の政策や規制は、こうした事業の将来を左右する可能性があるんだ。 一方、トランプ大統領にとっても、宇宙開発や先端技術で成果を示すことは、アメリカの産業競争力をアピールする材料になる。 そして2026年11月には、アメリカの中間選挙が控えている。議会の勢力図が変われば、予算や規制、政府と企業の関係にも影響が出る可能性がある。 殺...

庭の柿の木がクマを呼ぶ? 知っておきたい秋の実りと野生動物の意外な関係

秋になると、柿がおいしい季節になるよね。庭に柿の木があって、毎年たくさん実がなるという家もあると思う。 ところが、この身近な柿の木が、思わぬ危険につながることがあるんだ。 ツキノワグマの移動や行動を調べるとき、研究者はGPS発信器などを使って、クマがどこを移動し、どんな場所に立ち寄るのかを調べることがある。そうした調査で注目されるもののひとつが、柿やクリなど、人里にある食べ物なんだよ。 クマは雑食性で、植物の芽や葉、木の実、昆虫など、季節や地域によってさまざまなものを食べる。特に秋は、冬眠に備えて栄養を蓄える時期。山の中に食べ物が少ない年には、集落周辺にある果実などがクマを引き寄せる要因になることがある。 柿が危険なのは、単に甘いからというだけではないんだ。 人家の庭や畑に柿の木があれば、山奥まで移動しなくても食べ物を手に入れられる。しかも、収穫されずに残った実が毎年同じ場所にあれば、クマが繰り返し訪れるきっかけになる可能性がある。 つまり、人間にとっては秋の味覚でも、クマにとっては簡単に手に入る食料になってしまうわけだね。 クマを引き寄せるのは、柿だけじゃない 実は、クマを人里に引き寄せるものは柿だけではないんだ。 クリ、リンゴ、ナシなどの果実に加えて、生ゴミやペットフード、屋外に置かれた食べ物なども、クマが近づく原因になることがある。環境省や政府広報でも、こうした食べ物を適切に管理するよう呼びかけているよ。 ここで面白いのが、クマは一度食べ物を手に入れた場所を覚えて、繰り返し訪れる可能性があるということ。 山の中で苦労して食べ物を探すより、簡単に食べられる場所があれば、そこを利用するようになるわけだね。 つまり、クマ対策は山から遠ざけることだけではなく、人里に来ても食べ物を見つけられない環境をつくることも大切なんだ。 では、庭に柿の木がある家では、どうすればいいのか。 まず、食べる予定の柿は早めに収穫する。地面に落ちた実も放置しない。そして、収穫する予定がなく、管理も難しい木なら、伐採を検討する方法もある。木を残す場合は、地域の自治体などに相談して、適切な対策を確認するといいよ。 もちろん、柿の木がある家に必ずクマが来るわけではない。クマの出没は、山の木の実の豊凶や周辺の環境など、さまざまな条件が関係しているんだ。 だからこそ、地域の出没情報を確認することも重要...

庭に生えている植物を食べるのは危険! ヤマイモと猛毒植物を見分ける難しさ

庭に生えていた植物をヤマイモだと思って掘り出し、お好み焼きにして食べたところ、食中毒になってしまった。静岡県浜松市で起きたという、このニュース。しかも、食べた60代の女性が入院中だというから、本当に怖い話だよね。 間違えられた植物は「グロリオサ」。赤や黄色の花が美しい、園芸植物としても知られている植物なんだ。 ところが、このグロリオサには、コルヒチンという非常に強い毒性を持つ成分が含まれている。誤って食べると、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などを起こし、重症化すると命に関わることもあるんだよ。 恐ろしいのは、きれいな花を咲かせる植物だからといって、安全とは限らないこと。見た目の美しさと食べられるかどうかは、まったく別の問題なんだね。 しかも、グロリオサは地下にユリイモのような塊根を作るため、食用のヤマイモなどと間違えてしまう危険がある。植物に詳しくない人が、土の中から出てきた形だけを見て判断するのは、とても危険なんだ。 ここで知っておきたいのが、植物の毒は、加熱すれば必ず消えるわけではないということ。 「火を通せば大丈夫」「よく洗えば食べられる」と思っている人もいるかもしれないけれど、植物が持つ毒性成分は種類によって性質が違う。調理したからといって安全になるとは限らないんだよ。 お好み焼きにして食べても危険だったのは、まさにこの問題。料理の腕や加熱方法で解決できる話ではないんだね。 じつは、ほかにも身近な植物に落とし穴がある グロリオサだけじゃないんだよ。 例えば、こんな植物も要注意。 - スイセン:葉がニラに似ている。間違えて食べると食中毒を起こす。 - イヌサフラン:葉がギョウジャニンニクなどに、球根がタマネギなどに似ている。 - チョウセンアサガオ:根がゴボウに似ていることがあり、誤食事故が起きている。 いずれも厚生労働省が注意を呼びかけている有毒植物なんだ。 ここで怖いのは、植物を間違えるのが、必ずしも知識のない人だけとは限らないこと。 長年、家庭菜園をやっている人でも、見慣れない植物が混ざっていたり、葉が枯れて根だけになっていたりすれば、判断を誤る可能性がある。今回の事故も、庭の整備中に根の部分を見て、ヤマイモだと思い込んでしまったことが原因だったと報じられているんだ。 だから、家庭菜園や庭の植物を管理するときは、食用の植物と観賞用の植物を離して育てるのも大切。...

腰痛対策はお風呂上がりがいい? 知っておきたい「痛み」と冷感・温感の意外な関係

一日働いて帰ってきて、腰が痛い。お風呂に入ってから、神経痛に効く塗り薬を塗る。スーッとして気持ちいいし、湿布よりも細かい場所に塗れるから便利。これを楽しみに一日頑張った、なんて気持ち、分かるよね。 実は、こうした塗り薬の「スーッとする感覚」には、ちょっと面白い仕組みがあるんだ。 例えば、メントールが入った塗り薬を使うと、皮膚にある冷たさを感じるセンサーが刺激される。実際に皮膚の温度が大きく下がっていなくても、脳は冷たさを感じるんだね。 つまり、スーッとするからといって、必ずしも患部の奥まで冷えているわけではないんだ。 この感覚は、痛みの感じ方にも影響することがある。皮膚から伝わる別の感覚刺激によって、痛みへの注意がそれたり、痛みの信号の伝わり方が調節されたりするためだよ。 ただし、メントールの爽快感と、実際に痛みが改善していることは別の話。気持ちよさを感じても、腰痛の原因そのものが治ったとは限らないんだ。 ここで知っておきたいのが、腰痛にはいろいろな原因があるということ。 長時間のデスクワークや立ち仕事、筋肉への負担などが関係する場合もあれば、神経が刺激されて痛みやしびれが出る場合もある。だから、同じ腰痛でも、効果的な対処法は人によって違うんだね。 そして、お風呂上がりに薬を塗るときには、ひとつ注意したいことがある。 入浴直後は皮膚が温まっているため、塗り薬の種類によっては刺激を強く感じることがあるんだ。メントールや温感成分が入った製品では、ヒリヒリしたり、熱く感じたりする場合もある。 だから、入浴後は肌の水分をやさしく拭き取り、皮膚が落ち着いてから、説明書に従って使用するのがおすすめ。傷のある場所には塗らず、塗った部分をカイロや電気毛布などで温めるのも避けよう。製品によって使用上の注意は違うので、必ず確認してね。 もうひとつ、腰痛対策で意外と大切なのが、ずっと同じ姿勢を続けないこと。 腰が痛いと、動かないほうがいいと思いがちだけど、一般的な腰痛では、無理のない範囲で日常生活を続けることが勧められているんだ。長時間座りっぱなしなら、ときどき立ち上がって歩いたり、楽な姿勢に変えたりするだけでも、腰への負担を調整しやすくなる。 ただし、痛みが強くなる動きは無理に続けなくていいよ。 それから、腰痛に足の強いしびれや力の入りにくさが伴う場合、排尿・排便の異常が出た場合などは...