核を巡る狂気と緊張のドラマ:映画『太陽を盗んだ男』
あのね、高校の理科教師、城戸誠(沢田研二)って人がいるんだけど、最初は普通の教師だと思うじゃない?生徒にも人気があってさ。でもね、この人、実はやばいことを企んでるのよ。なんと、原子爆弾を自分で作ろうっていうんだから。
で、まず核燃料を盗むの。東京の原子力施設を襲撃してさ。それで、家に帰ってせっせと爆弾を作るのよ。製造過程なんか見てると、「ほんとにこんなことできるの?」って思うくらいリアルなの。
で、完成した爆弾を使って政府を脅迫するんだけど、要求が最初は笑っちゃうのよね。「プロ野球の試合結果を教えてほしい」みたいなこと言い出してさ。でも、それがだんだんエスカレートしていって、最後には社会問題にまで踏み込むんだよね。
でね、この城戸を追う刑事が山下さんっていうの。菅原文太が演じてるんだけど、めちゃくちゃ執念深いのよ。この山下刑事と城戸の追いかけっこがもう緊張感バリバリでさ。どんどん事態が悪化して、最後にはとんでもない展開になるんだよ。城戸が何を考えてたのかも、最後の最後でわかる感じ。
見どころ
1、 沢田研二と菅原文太の緊迫した演技
いやもうね、この2人の演技がすごいのよ。城戸役の沢田研二って、普段は教師として親しみやすい感じなんだけど、爆弾作るときはめちゃくちゃ冷酷で、スイッチが入る感じなのね。一方で山下刑事の菅原文太は、見るからに「俺が絶対こいつを捕まえる!」っていう執念がすごい。2人の頭脳戦も心理戦も、本当に見応えあるよ。
2、 大胆なテーマとリアリティ
核兵器を題材にしてる映画って、特にこの時代には珍しいのよ。しかも、それを普通の高校教師が自作するっていう設定がぶっ飛んでて、でもなんかリアルに感じるの。爆弾作るシーンなんか、「本当にこれできるんじゃないの?」ってゾワッとするくらい描写が緻密なのよね。
3、 エンターテインメント性と社会的メッセージの融合
笑える部分もあるし、真面目な部分もあるし、なんか絶妙なのよ。城戸が「野球の試合結果を教えてほしい」とか要求するのは、ちょっと笑っちゃうんだけど、同時に「これって社会への皮肉なんだな」って気づかされるの。エンタメとして楽しめるけど、考えさせられる部分も多い映画だよね。
4、 サウンドトラックの魅力
音楽も良いのよ!井上堯之が手掛けてて、緊張感をさらに盛り上げてくれるの。この音楽があるから、映画の雰囲気が何倍も引き立ってると思う。
感想
いや、この映画、ただの娯楽映画じゃないんだよね。ちゃんと社会とか倫理とかに問いかけてくる感じがあるのよ。城戸誠の行動って、突拍子もないし非現実的なんだけど、よく考えると、現代社会への不満とか無力感がすごく反映されてるのね。なんか、「もし自分がこういう状況だったらどうする?」って考えさせられるの。
で、沢田研二と菅原文太が本当に良いのよ。この2人の対決が映画の中心で、もうね、最後まで引き込まれるよね。特に、70年代後半の日本って、まだ核兵器の恐怖がリアルに感じられる時代だったじゃない?その時代背景もあって、この映画が余計に強く響いてくるのよ。
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