皆さん、こんばんは。今日は、私が一人暮らしをしていた時に体験した、ちょっと背筋がゾッとするお話をしたいと思います。誰にも信じてもらえなかった、本当に奇妙で不可解な出来事です。
それは、私が大学に入学して初めての一人暮らしを始めたばかりの頃でした。故郷を離れ、見知らぬ土地での新しい生活への期待と、同時に押し寄せる不安が入り混じる複雑な心境の中、古いアパートの一室で私は生活をスタートさせました。築年数はそれなりに古かったものの、駅から近く、何よりも家賃が学生の私にも手頃だったので、内見の際に多少の古さは感じたものの、特に気にすることなく契約したんです。今思えば、それが全ての始まりだったのかもしれません。
最初の数週間は、本当に何も変わったことはありませんでした。大学に通い、新しい講義を受け、新しい友達を作り、サークル活動に参加したりと、新しい環境に慣れるために毎日を慌ただしく過ごしていました。しかし、そんな平穏な日々は長くは続かず、ある夜から、奇妙な、そして説明のつかない出来事が起こり始めたんです。
夜、寝静まったアパート全体に、かすかな、本当に微かな物音が聞こえるようになりました。最初は、隣の部屋に住んでいる人が、夜遅くまで何か作業をしているのだろう、あるいは、たまたま帰りが遅かったのだろうと思って、特に気にも留めていませんでした。しかし、その音は日を追うごとに徐々に大きくなり、次第にその不気味さを増していったんです。壁を規則的に叩くような音、何か重たい物を床の上を引きずるような音、そして、時には、人の話し声のような、しかし、何を言っているのか全く聞き取れない、奇妙な声まで聞こえてくるようになりました。
日に日に恐怖心を募らせた私は、親しい友人に思い切って相談してみました。しかし、友人たちは皆、まるで他人事のように「考えすぎだよ」「疲れているんじゃない?」「ストレス溜まってるんだよ」と、真剣に取り合ってくれませんでした。藁にもすがる思いで大家さんに相談してみても、「ああ、それは古いアパートだからね、多少の音は仕方ないんだよ。気にしないで」と、まるで日常茶飯事のように一蹴されてしまったんです。
誰にも信じてもらえない、そんな孤立した状況が続くうちに、私は心身ともにどんどん精神的に追い詰められていきました。夜中に奇妙な物音が聞こえるたびに、心臓が激しくドキドキして、眠りにつくことがますます困難になってしまったんです。そしてある夜、ついに、私の恐怖心を決定的にする出来事が起こりました。
その夜も、いつものように、壁や床から不気味な物音が聞こえてきました。しかし、その音は今まで私が聞いてきた音とは明らかに質が違っていたんです。まるで誰かがドアを激しく叩きつけるような音、そして、何か鋭利なものでドアを引っ掻くような、耳障りな音。今まで感じたことのないような恐怖で体がガタガタと震え、息をするのもやっとでした。意を決して、震える手でドアの覗き穴から外の様子をそっと見てみると、そこには、なんと、誰もいませんでした。しかし、安堵したのも束の間、目を凝らしてドアをよく見てみると、ドアには確かに、何か鋭いもので引っ掻いたような、おびただしい数の傷が残っていたんです。恐怖のあまり、私はその場にへたり込んでしまいました。それからというもの、私はほとんど眠れない、地獄のような日々を過ごすようになりました。昼間は大学でなんとか平静を装っていましたが、家に帰って夜になると、あの時の恐怖が鮮明に蘇り、私を容赦なく襲ってくるんです。
そして、数週間後のある夜、私はついに限界を迎えました。夜中にいつものように物音が聞こえ、恐怖で全身が震えながら、私はもう耐えられないと思い、意を決して部屋を飛び出しました。そして、そのまま、夜行バスに飛び乗り、実家に帰ってしまったんです。その後、私はアパートを解約し、二度とあの場所には戻りませんでした。
今でも、あの時、一体アパートで何が起こっていたのか、誰にも話していません。話しても、きっと誰にも信じてもらえないと思うからです。でも、あの体験は、私の心に深く刻み込まれ、今でも時々悪夢にうなされるほど、決して忘れることはないでしょう。これから一人暮らしを考えている方は、私のような怖い思いをしないためにも、防犯対策をしっかりと行うようにしてくださいね。特に女性の方は、窓やドアのセキュリティを可能な限り強化し、少しでも不審な人物には十分に注意してください。オートロックや防犯カメラ、管理人常駐などのセキュリティが充実した物件を選ぶのも、有効な自衛手段の一つです。
以上が、私が実際に体験した、誰にも信じてもらえない、奇妙な物語です。皆さんは、この話を信じてくれますか?
コメント
コメントを投稿