今夜のおかずはひともじのぐるぐる

あら、皆さん、今夜のおかずは何にしようか迷ってる？それなら、ちょっと珍しい熊本の郷土料理、「ひともじのぐるぐる」なんてどうかしら。簡単なのに、一度食べたら忘れられない、そんな魅力的な一品なのよ。

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ひともじっていうのは、熊本特産のネギの一種なの。小ネギよりも少し太くて、独特の風味があるのよ。それをね、茹でてぐるぐるっと巻いて、特製のタレでいただくの。名前も可愛いでしょ？この料理、なんと200年も前から熊本の人々に愛され続けているんだって。昔、肥後細川藩の細川重賢公の時代に、藩の財政難を背景に、少しでも安くて美味しいお酒の肴として考案されたらしいの。庶民の知恵が生んだ、まさに熊本の宝よね。昔はネギのことを「き」って一語で呼んでいたから、ネギ＝一文字になったっていう説もあるみたい。ロマンティックだわ。

作り方はとっても簡単。まず、新鮮なひともじ（小ネギね）をたっぷり用意して、根元のひげ根を少し切り落として、葉先側にいくつか包丁で軽く穴を開けておくの。これは茹でる時に破裂しないようにするための工夫よ。次に、お鍋にお湯をたっぷりと沸騰させて、ひともじを根元の方からそっと入れて、まずは30秒くらい茹でるの。それから、菜箸を使って丸めるようにして葉先までお湯に浸し、全体で1分半から2分くらい茹でるわ。茹ですぎると、せっかくのシャキシャキとした食感が損なわれてしまうから、ちょっと芯が残るくらいで火を止めるのが美味しく仕上げるポイント。見極めが肝心よ。

茹で上がったら、すぐに冷水にとって冷ますの。こうすることで、色鮮やかな緑色を保つことができるのよ。冷めたら、両手で優しく水気をよーく絞ってね。水気が残っていると、タレの味がぼやけてしまうから、しっかりと絞るのが大切。そして、いよいよ楽しいぐるぐる巻きにするわ。まな板の上にひともじを広げ、白い部分を芯にして、青い部分を丁寧にぐるぐるっと巻き付けていくの。まるで小さな緑色の花のようでしょ？この作業、意外と集中しちゃうのよね。

巻き終わったら、いよいよ味付け。まずは、香ばしい白ごまをたっぷりすって、ひともじの上にふりかけるの。そして、自家製の特製酢味噌をかけるわ。酢味噌はね、お酢、お砂糖、お醤油、お酒、お塩、みりん、そしてお味噌を絶妙なバランスで混ぜて作るんだけど、各家庭や地域によって味が全然違うの。甘めが好きな人もいれば、酸味が強い方が好きな人もいるし、お味噌の種類によっても風味が変わるから、自分の好きな味を見つけるのも、この料理の醍醐味の一つね。

さあ、盛り付けたら、はい、あっという間に完成！ひともじのぐるぐるに、愛情たっぷりの自家製酢味噌をかけて、召し上がれ。シャキシャキとしたひともじの食感と、甘酸っぱい酢味噌のハーモニーが口の中に広がり、もうたまらないの。お酒の肴にはもちろん、温かいご飯のおかずにも相性抜群よ。

ちなみに、このひともじのぐるぐる、基本の作り方をマスターしたら、色々なアレンジもできるの。例えば、新鮮なイカゲソと一緒に酢味噌和えにしたり、香ばしいごま油で炒めても美味しいわ。また、ひともじの代わりに、旬のワケギやウルイを使っても美味しく作れるわよ。色々試してみて、自分だけのオリジナルレシピを開発するのも楽しいかも。工夫次第で無限に広がるの。

熊本には、この他にも、馬刺しや辛子蓮根など、美味しい郷土料理がたくさんあるの。豊かな自然と歴史が育んだ熊本の食文化に、ぜひ触れてみてね。旅行で訪れるのも良いし、インターネットでお取り寄せするのもおすすめよ。それでは、今夜はひともじのぐるぐるを囲んで、素敵な晩酌タイムを過ごしましょう！乾杯！