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怪奇事件 解決大作戦|赤い口紅の女が見た“夜の密室”



ねえ、あなたは信じる?
夜になると、街のどこかで、誰かがこっそり消えるって話。

https://youtu.be/O2MAeNf2DwA


あの夜も、そうだったの。
私はいつものように、深紅の口紅をひいて、ワインを一杯だけ飲んでから外に出た。
女が夜に出歩くには、理由がいるのよ。
…たとえば、秘密とか、欲望とか。

そのマンションの一室に、呼ばれたの。
「事件の真相を知りたい」と。
依頼人は中年の男性、顔色が悪くて、どこか焦げ臭い匂いがした。
彼の妻が突然姿を消したらしい。
最後に残されていたのは、赤い口紅の跡がついたグラス。

部屋の空気は、重かった。
カーテンは閉めきられ、時計の針がやけにうるさく響く。
そして私は見たの――鏡の前に立つ“もう一人の私”を。

…そう、確かにそこにいたのよ。
同じ服、同じ髪型、同じ口紅。
でも、笑っていたのは私じゃなかった。

彼が振り返ると、そこには誰もいない。
鏡の中だけで、私が微笑んでいた。
「あなた、あの女をどこにやったの?」
鏡の中の“私”が、そう囁いた瞬間、電気が消えた。

次の瞬間、彼は倒れていた。
口元には、真っ赤な口紅の跡。
まるで、キスをされたみたいに。

警察が来たとき、私はもうそこにはいなかった。
部屋にはワイングラスが一つ、そして、鏡に残った手形だけ。

…あれから数日。
ニュースでは「心臓発作による事故死」と報じられた。
でも、私は知っている。
あの夜、彼の妻はちゃんと帰ってきたのよ。
鏡の中から。

ねえ、あなたも気をつけて。
夜、鏡をのぞくときは――
そこに映る“あなた”が、本当にあなたかどうか。

赤い口紅の女が見た、夜の密室。
真相はまだ、どこかで息をしているの。


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