背徳感と誘惑が交錯する人妻の秘めた情事

夜の帳が静かに落ちる頃、私はひとり、彼の部屋の前に立っていた。

「……こんなこと、もうやめなきゃいけないのに。」

自分に言い聞かせるように呟くが、指先は躊躇なくドアを叩いていた。

「待ってたよ。」

開いた扉の向こうで、彼が微笑む。年下の彼の視線が、まるで獲物を狙うように私を捉えていた。

「……ダメよ、もう終わりにしないと。」

そう言うのに、彼の腕が私を引き寄せると、抵抗する力なんて残っていなかった。

「じゃあ、最後にしようか。今夜だけ……俺に抱かれて。」

熱を帯びた囁きが耳元をくすぐる。戸惑いながらも、私は彼の胸に顔を埋めていた。

もう、戻れない。

罪悪感と快楽が絡み合う夜の中で、私の理性は静かに崩れ落ちていった……。

彼の唇が首筋を這う。熱を帯びた吐息が肌に触れた瞬間、背筋が震えた。

「こんなに……感じてるくせに。」

彼の低い声に、鼓動が速まる。逆らおうとする心とは裏腹に、身体は素直に反応していた。

「やめて……私、もう……。」

言葉とは裏腹に、彼の指先が着物を滑らせると、素肌が夜の冷気に晒される。

「綺麗だ……。」

熱い視線が私の奥まで貫く。羞恥と快楽が絡み合い、私の意識を遠のかせる。

「俺のことだけ考えて……。」

優しく、けれど決して逃がさないように抱きしめられ、私は甘く震えながら彼の腕の中に沈んでいった??。

夜はまだ、終わらない……。

彼の指先がゆっくりと私の肌をなぞるたび、心の奥底に眠っていた欲望が目を覚ましていく。もう、抗うことはできなかった。

「ずっと……あなたを感じていたい。」

囁くように告げると、彼は微笑みながら私を抱き寄せ、さらに深く沈めていく。

甘い熱が、私たちを包み込む。

「俺だけを見て……。」

罪の意識は、もうどこかへ消えていた。

ふたりの身体が絡み合い、ひとつになっていく夜。

静寂の中、ただ彼の息遣いと、私の乱れた鼓動だけが響いていた--。

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